日産・ローグ

ローグ（ROGUE）について

ローグ（ROGUE）は、日産自動車が北米市場向けに展開しているクロスオーバーSUVで、2007年から登場し、これまでに3世代を経ています。モデルは以下のように展開されています。

初代 J10型（2007年 - 2016年）

初代テールランプのデザインや内装は欧州版のキャシュカイと共通する特徴があり、その大きさや外観は中型SUVのムラーノに近い形状を備えています。このモデルは2007年の北米国際オートショーで初めて発表され、同年に販売が開始されました。全長4,645mm、全幅1,800mm、全高1,660mm、ホイールベースは2,690mmの寸法を持つこのモデルは、キャシュカイに比べてそれぞれの寸法で拡大されていたのが特徴です。

エンジンには直列4気筒の2.5リッターQR25DE型が搭載され、トランスミッションはエクストロニックCVTが採用されました。また、駆動方式としてFF（前輪駆動）と4WDが選択可能で、4WDの場合は新しいオールモード4X4システムが搭載されていました。続く2010年モデルではデザインが更新され、外観がムラーノに近くなるなどのマイナーチェンジが施されました。2013年には人気が高まり、一時予定されていた生産終了が撤回され、「ローグ セレクト」として価格を引き下げて販売が続けられることになりました。最終的には2016年に生産を終了しました。

2代目 T32型（2013年 - 2020年）

2013年には新しいT32型がデビューし、フランクフルトモーターショーでワールドプレミアとして公開されました。このモデルは先代と比較して進化したデザインと共に、同じプラットフォームを持つエクストレイルと兄弟車となりました。高性能な改良版エンジンを採用しており、生産は主にアメリカと韓国で行われました。また、特に韓国市場においては、日産のグローバル戦略の一環として、ルノーサムスン自動車による生産もスタートしました。

3代目 T33型（2020年 - 現在）

2020年にはT33型が北米で発表され、最新の安全技術や運転支援機能が豊富に搭載されている点が魅力です。特に「ニッサン・セーフティ・シールド360」などの先進的な安全機能が全グレードに標準装備され、ドライバーの安全性を高めています。

また、このモデルでは電気式シフトが採用されたフローティング式インテリアデザインが特徴的で、エンジンは最新の直噴エンジンに改良されています。さらに、アメリカのスマーナ工場や九州工場での生産体制が続いています。

車名の由来

ローグ（ROGUE）という名称は英語で「お茶目な」や「悪戯な」といった意味がありますが、一方で「悪漢」や「はぐれ者」の意味も含まれています。これに関してはアメリカ市場で不評の声もありましたが、映画やメディアとのコラボレーションを通じて逆にそのイメージを活用する事例も見られました。

結論

ローグは、日産自動車が北米市場に向けた戦略的なSUVモデルとして確固たる地位を築いており、製品の進化が続く中で新しい世代のモデルも注目されています。その拡張性や安全面の強化によって、より多くの消費者に支持される車種として成長していくことでしょう。

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