日田梨

日田梨（ひたなし）

日田梨は、大分県日田市で栽培されている梨のことで、その品質の高さで知られています。

概要

日田市は、大分県の西部に位置し、福岡県や熊本県と隣接する内陸の盆地です。周囲を山々に囲まれた日田盆地は、盆地特有の気候、つまり、昼夜の寒暖差が大きく、年間を通じた気温の変化も大きいという特徴があります。この気候こそが、日田梨の美味しさの秘密です。気温の日較差と年較差が大きいことで、梨はたっぷりと糖分を蓄え、甘くて美味しい果実へと成長します。そのため、日田市は果物栽培に最適な土地として知られています。

日田盆地で梨の栽培が始まったのは、明治44年（1911年）のことです。この年に、長十郎と晩三吉という品種が最初に植えられました。それから長い年月を経て、現在では「四季を通じて日田梨」というキャッチフレーズを掲げ、様々な品種が栽培されています。具体的には、早生品種である幸水、中生品種である二十世紀や豊水、晩生品種である新高、新興、晩三吉など、合わせて8つの品種が栽培され、消費者に届けられています。

商標登録

日田梨は、そのブランドを保護するために、日本で商標登録されています。平成17年（2005年）6月3日には、通常の登録商標として登録（商標登録第4869353号）されました。さらに、平成19年（2007年）11月16日には、地域団体商標としても登録（商標登録第5092285号）されています。これは、日田梨が地域ブランドとして確立されており、その品質と信頼性が認められている証と言えるでしょう。

日田梨は、日田盆地の豊かな自然と、生産者のたゆまぬ努力によって育まれた、大分県を代表する味覚の一つです。それぞれの品種が持つ個性豊かな味わいを、ぜひお楽しみください。

外部リンク

* JA大分ひた 梨部会のページ

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