日立グループ館

日立グループ館の歴史と展示内容

日立グループ館（ひたちぐるーぷかん）は、万国博覧会や地方博覧会において日立グループが出展する際に使用されるパビリオンで、数多くの革新的な展示を行ってきました。ここでは、日立グループ館の歴史的な展示内容について詳しく解説します。

1970年：大阪万博

この年のテーマは「シミュレート・トラベル」と「追求-未来への招待」であり、建物は目を引く赤い円盤状のデザインとなっていました。19.5メートルの高い天井と約40メートルの全長を誇る内部には、毎時6,000人を運ぶことができるエスカレーターが設置され、最上階にある展望台「スカイロビー」につながります。

来場者は、エスカレーターで4階のスカイロビーへ上がった後、内径6メートルの油圧式大型エレベーターでシミュレートホールに降り、そこでシミュレーション体験を行いました。参加者はコクピットに分かれて約10分間、フライトシミュレーションを体験し、その後フライト機器や関連テクノロジーを見学しました。

1975年：沖縄国際海洋博覧会

この年の日立グループ館は「海との対話」というテーマのもと、訪れる人々が海に関連する多様な情報を楽しめる海洋図書館を構成しました。展示は四つのブロック「海と地球」「海と生命」「海と人類」「海とロマン」で構成されており、様々な資料映像がビデオモニターで鑑賞できる工夫がなされていました。また、日本初の海底地球儀も設置され、来場者に大きなインパクトを与えました。

1985年：国際科学技術博覧会

テーマ「Interface －技術との自由な対話 －」のもと、円形劇場「インターフェース・シアター」では、客席が5分ごとに90度回転し、20分で4つの劇場を体験できるという仕組みが導入されました。これにより、観客は様々な視点から展示を楽しむことが可能となりました。

1989年：地方博覧会

この年の日立グループ館では「Interface」というテーマの下、250インチのハイビジョンシアターが設置されました。ここでは「タイムジャンプ」という映像体験が行われ、来場者は歴史上の人物とジャンケンで対戦するというユニークなインタラクティブ体験が提供されました。

1990年：国際花と緑の博覧会

「Interface 〜人と技術の理想をめざす〜」のテーマで、日立の樹を模ったパビリオンが設置されました。ここでは、美しい自然をテーマにした「グリーンファンタジア」の上映が行われ、視覚と聴覚の両方で楽しめる空間が提供されました。

2001年：地方博覧会

モーションマジックシアターでは、実写とCGを組み合わせた「鳳凰伝説〜未来へのメッセージ〜」が上映され、コンピュータの仮想世界で繰り広げられる冒険を体感できる内容でした。登場人物たちも個性的で、特に天才的なコンピュータスキルを持つ小学生キャラクターが際立っていました。

2005年：日本国際博覧会

この年のテーマは「Nature Contact 〜希少動物達とのふれあい〜」で、建物のデザインは川を模した立方体になっていました。来場者は情報端末を使って希少動物とインタラクティブにふれあうことができ、メインショーで立体映像のジャングルや海を体感することができるユニークな展示が行われました。特に、顔画像データを帰宅後にダウンロードできるサービスが注目されました。

日立グループ館は、展示内容や体験型アプローチによって、訪れる人々に新しい発見や感動を提供し続けてきました。

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