日置江村

日置江村の概要

日置江村（ひきえむら）は、岐阜県稲葉郡に位置していた村で、現在は岐阜市の一部となっています。この村は2006年に羽島郡柳津町が岐阜市に編入されるまで、岐阜市の最南部にあたる地域でした。村内は主に、次木、茶屋新田、日置江、高河原などの地名で知られており、周囲は長良川と大江川に囲まれています。この二つの川は水流が勢いを持つため、かつては洪水による被害が多かったとされています。

歴史的背景

江戸時代の末期、この地域は厚見郡に属し、加納藩の領土でした。その後、時代が進むにつれて、村の行政区分や管理体制にも変化が見られました。

1889年（明治22年）7月1日、町村制が導入され、厚見郡の日置江村が正式に村制を施行しました。これにより、地域の住民は自治体としての権利を持ち、独自の村の運営が始まりました。

1897年（明治30年）4月1日には、各務郡、厚見郡、方県郡の一部が合併して稲葉郡が設立され、その日置江村もこの合併によって、新たに形成された地域の一部として再編成されました。また、同年の4月1日には日置江村、茶屋新田村、次木村、高河原村の四村が合併し、一つの村として統合されました。これによって日置江村の土地や人々のきずながさらに強まることとなりました。

しかし、日置江村の歴史は1958年（昭和33年）4月1日をもってひとつの区切りを迎えます。この日、村は岐阜市に合併され、日置江村の名称は消えたものの、地域の地名や住民の記憶にはその姿が深く刻まれています。

教育機関

日置江村には、教育機関として且格小学校が存在していました。この学校は村立の小学校として運営されていましたが、現在は岐阜市立且格小学校と名前を変え、引き続き地域の教育に寄与しています。

また、村には中学校もあり、岐阜市羽島郡柳津町日置江村中学校組合立南部中学校という名称で運営されていました。1963年にこの中学校は統合され、現在の岐阜市立境川中学校となります。

まとめ

日置江村は、その歴史と共に岐阜市の発展に貢献してきた地域です。周囲の川に囲まれた自然豊かな土地でありながらも、洪水のリスクを抱えた地域でもありました。日置江村の名は消えましたが、地域の歴史や文化は今もなお、岐阜市の一部として受け継がれています。日置江村の存在を知ることは、岐阜県の歴史を理解する上で欠かせない要素です。

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