日興證券女子サッカー部ドリームレディース

日興證券女子サッカー部 ドリームレディース

日興證券女子サッカー部ドリームレディースは、千葉県八千代市を拠点に活動していた日本の女子サッカーチームです。このチームは、1990年に日興証券株式会社の福利厚生施作の一環として設立されました。当時の代表取締役が呼びかけたことにより、多くのスポーツの中からサッカーが選ばれたのは、代表の岩崎琢弥の影響を受けたものでした。これにより日本女子サッカーリーグには、初の「企業チーム」としての位置づけを持つクラブが誕生しました。

設立背景と初期の成功

日本女子代表の初代監督である鈴木良平が監督を引き受ける際に提案したのは、選手たちがサッカーに専念できる環境の整備でした。具体的には、専用グラウンドやクラブハウスの建設、選手寮の設置が含まれます。日興証券側はこれを快諾し、1991年3月には第12回全日本女子サッカー選手権大会に初めて出場し、見事に初優勝を果たしました。この年に新たに開幕した日本女子サッカーリーグ（JLSL、後のL・リーグ）にも参加し、他の強豪チームと競い合うことで4位に位置づけられました。

財政問題とチームの運命

チームは鈴与清水や読売ベレーザ、プリマハムと並び、リーグの上位に名を連ねましたが、1996年には監督に鈴木保を迎え、選手たちがサッカーに専念できる体制が整いました。また、ノルウェー女子代表選手のグン・ニイボルグやリンダ・メダレンが加入し、国内外両方から見ると素晴らしい選手が在籍しました。これにより、山木里恵や大部由美といった日本女子代表選手も輩出されることとなりました。

しかし、1998年に日興証券が証券取引法違反により経営が悪化すると、コスト削減のためにチームはLリーグからの撤退を余儀なくされます。最後の試合となったのは、1999年1月の全日本女子サッカー選手権大会決勝でのプリマハムとの対戦でした。その後、3月31日付でチームは解散し、八千代市にあったグラウンドは売却されました。

成績とタイトル

ドリームレディースは盛んな成績を残し、以下のタイトルを獲得しました。

• - 日本女子サッカーリーグ：3回（1996年、1997年、1998年）
• - 全日本女子サッカー選手権大会：3回（1990年、1992年、1996年）

チームカラーは水色であり、これが彼女たちを象徴するものでした。

歴代監督と選手たち

日本女子サッカーリーグ参入以降の歴代監督は次の通りです。

• - 1991年：鈴木良平（総監督：岩崎琢弥）
• - 1992年 - 1993年：両角秀夫
• - 1994年 - 1995年：渡辺仁
• - 1996年 - 1998年：鈴木保

また、チームには早見優がシングル『CHANCE〜めぐりあいを、宝石にかえて〜』をリリースし、チームのイメージソングとして親しまれました。

ドリームレディースは多くの女子サッカー選手にとって憧れの場であり、彼女たちの活動は今でも多くのファンに記憶されています。

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