日詰一幸

日詰 一幸（ひづめ かずゆき）について

日詰一幸氏は1955年生まれの日本の著名な政治学者で、静岡大学の学長としての役割を担っています。彼は長野県長野市で生まれ、長野工業高等専門学校の土木工学科を1976年に卒業後、建設省に数年間勤務しました。その後、彼は学問の道へ進むことを決意し、名古屋大学法学部に1982年に入学、1986年に卒業しました。

名古屋大学の大学院法学研究科に進学し、1991年には法学修士の称号を得るまでの過程を経ましたが、博士後期課程には進まずに退学しました。その後、名古屋音楽大学で一般教育の専任講師を務めた後、1996年からは静岡大学人文学部の助教授としてそのキャリアを進展させます。2000年に教授に昇進し、さらにはニューヨーク市立大学都市調査センターの客員研究員としても活動しました。

日詰氏は2012年に静岡大学人文社会科学部の言語文化学科長に就任し、2015年には静岡大学学術院の人文社会科学領域教授に選ばれました。そして2017年には静岡大学人文社会科学部長や大学院人文社会科学研究科長として、また静岡大学学術院人文社会科学領域長としてもその地位を確立しました。彼の研究分野は主に行政学、地方自治論、そしてNPO論にわたり、幅広い専門知識を持っています。

公職

日詰氏は大学での活動に加えて、地域社会での公職についても積極的に取り組んでいます。2003年には静岡市の情報公開・個人情報保護審議会の会長を務めており、2004年には静岡県社会福祉協議会の企画調査委員会の委員及び男女共同参画会議の委員を担当しました。2005年から2006年には熱海市まちづくり審議会委員や静岡市市民自治推進審議会の会長をつとめ、静岡県社会福祉審議会の委員及びライフサポートセンターしずおかの会長としても活動を展開しています。

2011年以降は、静岡県NPO活動基金運営委員会の委員長として、地域の活性化に寄与する役割を果たしました。さらに、焼津市や掛川市の総合計画審議会の会長を務め、地元自治体における政策アドバイザーとしても貢献しています。彼の姿勢は市民活動の推進に特に力を入れ、フードバンクふじのくにの理事長も引き受けています。

所属学会と著書

日詰氏は日本行政学会や日本政治学会などの学会に所属し、それぞれの研究の発展に寄与しています。また、著書には『時代の変わり目の静岡 : コラム・2013-2020』があり、地域の視点から静岡の行く末を考察しています。彼の幅広い経験と専門性は、今後の地域社会の発展にも大いに役立つものと期待されています。

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