日野インターチェンジ

神奈川県横浜市港南区日野中央2丁目に位置する日野インターチェンジ（ひのインターチェンジ）は、E16 横浜横須賀道路に設けられたインターチェンジで、その指定番号は「3」です。このインターチェンジは、主要地方道である神奈川県道21号横浜鎌倉線、一般に「鎌倉街道」として知られる道路に直接接続しており、周辺地域だけでなく広範囲へのアクセスポイントとして機能しています。

鎌倉街道を利用することで、このインターチェンジからは多様な目的地へ向かうことが可能です。北方面へ進路を取ると、横浜市の主要な商業・交通拠点である上大岡エリアに至ります。一方、南方面へ進むと、JR根岸線の港南台駅周辺や、古都・鎌倉市方面への重要なアクセスルートとなります。

日野インターチェンジの鎌倉街道への出入口には特徴的な構造が見られます。横浜横須賀道路の本線高架下に出入路が配置されており、特に狩場インターチェンジ方面と行き来する車両は、ランプウェイ上で進行方向を約180度転換する構造を採用しています。

インターチェンジを出て鎌倉街道に接続する際、進行方向によって到達できるエリアが異なります。料金所を通過しインターチェンジを出て右折を選択すると、横浜市道環状2号線を経由して、上大岡駅方面、磯子、新横浜方面、さらには横浜新道方面へと連絡しています。対して、左折した場合は、公田、鎌倉、港南台エリア、大船方面へと向かうことができます。

料金所の設備としては、入口と出口を合わせて合計7つのブースが設置されています。入口側には3つのブースがあり、中央のレーンはETC専用、右側のレーンはETCと一般の両方に対応しており、左側のレーンは一般車両専用となっています。出口側には4つのブースが設けられており、そのうち2つがETC専用、残りの2つが一般車両が利用できるブースです。

日野インターチェンジの歴史は、1979年 12月6日に国道16号南横浜バイパスのインターチェンジとして部分的に供用が開始されたことに遡ります。この時点では、当インターチェンジと朝比奈インターチェンジ間の区間が開通していました。その後、1980年 9月9日には路線の名称が現在の横浜横須賀道路へと改称されました。そして、1981年 3月31日に狩場インターチェンジから当インターチェンジまでの区間が開通したことにより、日野インターチェンジは全面的な供用を開始し、現在の形となりました。

インターチェンジ周辺には、地域の生活を支える様々な施設や自然環境が存在します。最寄りの鉄道駅としては、JR根岸線の港南台駅と横浜市営地下鉄ブルーラインの港南中央駅が利用可能です。周辺の主要な施設には、広大な敷地を持つ日野公園墓地、市民の憩いの場である日野中央公園、地域の守り神とされる春日神社などがあります。また、商業施設として、温浴施設の「おふろの王様港南台店」やディスカウントストアの「ドン・キホーテ日野インター店」などが立地し、多くの人が訪れます。教育機関としては、横浜市立日野小学校、横浜市立日野南中学校、神奈川県立横浜南陵高等学校などが近隣にあります。自然環境としては、日野川がインターチェンジ周辺を流れています。

横浜横須賀道路における日野インターチェンジの隣接するインターチェンジは、横浜・狩場方面に向かう方向では別所インターチェンジ（番号2）があり、横須賀・朝比奈方面に向かう方向では港南台インターチェンジ（番号4）が続きます。

日野インターチェンジは、横浜横須賀道路と主要な地域道路である鎌倉街道を結びつけ、人々の移動や物流の円滑化に貢献する重要な交通拠点です。

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