日野賢二

日野賢二(JINO) - 国際的に活躍する日本人ベーシスト

日野賢二(JINO)は、日本を代表する世界的ベーシスト、ソングライター、編曲家、そして音楽プロデューサーです。東京都出身で、現在はアメリカ合衆国ニューヨークを拠点に活動しています。ジャズ界の巨匠、日野皓正を父に持ち、7歳の時に家族と共にニューヨークに移住。音楽の才能を開花させた彼のキャリアは、輝かしい成功と国際的な評価に彩られています。

音楽的キャリアの軌跡

ニューヨークの音楽専門高校で学んだ日野は、同校の卒業生であるマーカス・ミラーに感銘を受け、トランペットからベースへと転向しました。この転換は彼の音楽人生を大きく変え、その後、ジャコ・パストリアスという伝説的なベーシストとの運命的な出会いが彼の才能をさらに開花させました。

19歳という若さでアポロシアターでプロデビューを果たした日野は、その後、数々の著名アーティストとの共演を重ねます。R&BアーティストJOEの世界ツアーへの参加、Nathan East Bandでの活動、Marcus Miller Bandへのゲストベーシストとしての参加、そしてJeff Mills Band (Spiral Deluxe)とのヨーロッパツアーなど、華々しい経歴を積み重ねてきました。

近年では、MISIAの全国ツアーへの参加(2011年～2022年)、David Fosterのジャパンツアー(2022年)への参加、さかいゆうとの共演など、日本の音楽シーンでも精力的に活動しています。さらに、柳楽優弥主演、KENTARO監督プロデュースの映画「ターコイズの空の下」では、作曲とプロデュースを担当するなど、その活動は多岐に渡ります。

多彩な音楽活動

日野賢二は、ベーシストとしての活動にとどまらず、ソングライター、編曲家、音楽プロデューサーとしても卓越した才能を発揮しています。Ai、Def Tech、西野カナ、Minmi、Zeebra、スガシカオ、DJ Honda、そして父である日野皓正など、数多くのアーティストの作品に携わってきました。

また、レコーディングや演奏においても、Boyz ll Men、Macy Gray、Joe、David Foster、Katharine McPhee、Jonah Nilsson (Dirty Loops)、Henrik Linder、John JR Robinson、John Scofield、Trey Songz、Bernard Howler、Hiram Bullock、Poogie Bell、Kenny Garrett、Richard Bona、MISIA、Def Tech、Char、Anri、Lazy、TKY (TOKU、小沼ようすけ)、TYJ w/沼澤尚(dr)、和田アキ子など、世界的なミュージシャンたちと共演を果たしています。

自身のプロデュース活動

日野賢二は、自身のリーダーバンド「JINOJAM」を率いて、精力的な活動を展開しています。2023年には、全国ツアーを予定しており、その活動の幅はますます広がりを見せています。また、フェンダー社と契約し、シグネチャーモデルのフェンダーJINO JAZZベースを発売、高い人気を誇ります。2023年には、フェンダーアメリカンヴィンテージIIにも収録されました。

ソロアルバムはユニバーサルGRP、キングレコードよりリリースされ、数々の賞を受賞しています。2003年にはソロ・アルバム『ワンダーランド』でNew Star Prizeを、2005年にはソロ・アルバム『JINO』でBest Jazz/Fusion Prizeを、そして2009年には櫻井哲夫とのコラボレーション・アルバム『TetsuJino』でBest Jazz/Fusion Prizeを受賞しました。

彼の音楽活動は、日本の音楽シーンにとどまらず、国際的な舞台で高く評価されており、今後もその活躍が期待されます。

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