日鉄セメント

日鉄セメント株式会社

日鉄セメント株式会社は、北海道室蘭市に位置する企業で、日本製鉄グループに属しています。この会社は、北海道における経済活動の基礎を強化するために設立され、特にセメントの供給に注力しています。また、富士製鐵の室蘭製鐵所から副産物として生じる「高炉スラグ」を用いた資源循環の実現も目指しています。

事業内容

日鉄セメントの主力製品は高炉セメントです。この高炉セメントは、持続可能な資源利用に基づいた製品であり、環境負荷を軽減する役割を果たしています。さらに、特注の注入材や補修材、セメント系の固化材などの特殊製品も開発しており、北海道及び東北地方を中心としたエリアでの販売が行われています。これらの製品は、様々な建設現場や工事に使用されており、地域のインフラ整備にも貢献しています。

また、同社は産業廃棄物処理業務にも取り組んでおり、廃棄物のリサイクルを行い、環境保護にも意識を向けています。その活動は評価されており、北海道科学技術賞や環境省からの表彰など、多くの栄誉を受けています。

沿革

日鉄セメントは、1954年に富士製鐵と磐城セメントの共同出資によって「富士セメント」として創業しました。1955年にはセメント粉砕設備が整い、製造と販売を開始しました。60年代には次々とキルンが竣工し、1970年には社名を日鉄セメントに変更しました。さらに、4号キルンの竣工や特殊製品工場の設立を経て、1998年にはISO 9002認証を取得し、その後ISO 14001認証も獲得しました。

会社名は2012年に日鉄住金セメントに変更され、2019年には親会社である新日鐵住金の名称変更に伴い、再び日鉄セメント株式会社となります。

製品ラインナップ

日鉄セメントが提供する製品には、

• - セメント全般
• - 高炉セメント B種
• - 固化材（日鐵アースタイトや日鐵アースタイト・プラス）
• - 注入材（日鐵スーパーファインやコロイドSQ-A）
• - 補修材（NEMシリーズやHiシリーズ）
• - 高炉スラグ微粉末などが含まれます。

このように、多様な製品ラインを展開し、様々なニーズに応えています。

営業所と出荷場所

日鉄セメントの本社と工場は北海道室蘭市仲町64にあります。営業部は札幌市中央区、東北支店は仙台市、東京支店は東京都中央区に位置し、全国に広がる出荷ネットワークを有しています。出荷は室蘭工場を中心に、稚内市、紋別市、留萌市、石狩市、札幌市、釧路市、十勝港、函館市など、広範囲に及んでいます。

結論

日鉄セメント株式会社は、地域経済に貢献し、かつ環境保護にも積極的に取り組むセメントメーカーとして、多様な製品とサービスを提供しています。今後も持続可能な発展を目指し、さらなる成長が期待されます。

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