日鉄物産

日鉄物産株式会社について

日鉄物産株式会社（にってつぶっさん、英: NIPPON STEEL TRADING CORPORATION）は、日本を拠点に、鉄鋼製品、繊維、食糧、機械など多岐にわたる商品の販売や輸出入を行う専門商社です。日本製鉄グループの一員であり、その中核的役割を果たしています。

会社の歴史

日鉄物産の前身には、住金物産株式会社と日鐵商事株式會社があり、住友グループに関連する商社としての起源を持っています。住金物産株式会社は1941年に設立され、その後多くの企業と合併を重ねてきました。特に1993年にイトマン株式会社との合併は重要な転機で、これにより鉄鋼から繊維や食糧事業へと事業範囲が広がりました。

一方、日鐵商事株式會社は1977年に新日本製鐵の完全子会社として設立され、数回の合併と上場を経て、2013年には日鉄物産設立を目的として2社が経営統合されました。

商号変更と最近の動向

2019年には、主要株主の商号変更の影響を受けて、日鉄住金物産株式会社から日鉄物産株式会社へと商号が変更されました。2022年には本社を東京の日本橋タワーへ移転し、2023年には親会社である日本製鉄が確実に議決権を取得したことにより、さらなる経営基盤の強化を図っています。

事業内容

日鉄物産は主に以下の分野で事業を展開しています：

鉄鋼事業

主に鋼管や鋼板などの鉄鋼製品の輸出入や国内販売を行っています。これには建材や鋼鉄原材料の取引も含まれます。

産業機械とインフラ

機械設備や鋳鍛鋼品、精密加工品などを取り扱う他、鉄道車両関連や非鉄金属の取り引きも行っています。電力事業としては、太陽光発電などにも積極的に取り組んでいます。

繊維製品

レディス、メンズ、カジュアル、スポーツ衣料品などの衣料品を国内外で生産し、輸入・販売を行っています。また、ホームファッションも手掛けています。

食糧事業

牛肉や豚肉、鶏肉などの食肉加工品を取り扱い、国内市場向けの輸入や販売も行います。

拠点と関連企業

本社は東京都中央区日本橋に設置されており、国内外に多数の関連会社を展開しています。国内にはイゲタサンライズパイプやNSTコイルセンターなどの関係会社があり、海外にも多くの子会社を有しています。これにより、国際的な競争力を強化し、様々なニーズに応える体制を整えています。

日鉄物産株式会社は、鉄鋼や繊維、食糧など多様な事業を通じて、顧客の信頼に応えつつ、持続可能な成長を目指しています。

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