日鐵溶接工業

日鐵溶接工業株式会社の歴史

日鐵溶接工業株式会社は、溶接材料および溶接機器の製造を手掛けていた企業で、かつて新日本製鐵（新日鉄）グループに所属していました。この会社は、八幡製鐵や富士製鐵といった前身企業の事業を継承し、数十年にわたり日本の溶接産業に貢献してきました。

企業の概要

日鐵溶接工業は、2002年に住友金属工業グループの住金溶接工業との会社分割により、新たに設立されました。この際、溶接材料および機器の部門が独立した「日鐵住金溶接工業（現・日鉄溶接工業）」としてスタートし、その後はプラズマ溶接やレーザー溶接等の高度な技術を有する部門が発展しました。しかし、2008年には再び合併が行われ、現在の形態となっています。 本社は東京都中央区築地四丁目に位置しており、製造拠点は千葉県習志野市に隣接しています。

沿革

八幡溶接棒の歴史

八幡溶接棒は1934年に東洋電極棒製造所として創業され、1942年に東洋電極工業株式会社に改組されました。その後、1951年には八幡製鐵が資本参加し、1958年には統合により八幡溶接棒株式会社が設立されました。1962年には習志野工場が開設され、1968年に福知山市の株式を八幡製鐵に譲渡しています。

富士溶接棒の歴史

富士溶接棒は1948年に東京化工株式会社として設立され、1959年に富士製鐵が資本参加しました。その後1960年に社名変更を行い、富士溶接棒株式会社となりました。これにより、業界内での地位を確立していきました。

日鐵溶接工業の発足

1970年には八幡溶接棒と富士溶接棒が合併し、日鐵溶接工業株式会社が誕生しました。この合併により、企業の規模と技術力が向上し、1971年には光工場の稼働も開始されました。さらに、1974年には機器事業部が新設され、1984年にはプラズマ事業が導入されるなど、多様な事業展開がなされました。

1988年にはオプト事業として光ファイバーへの参入も果たし、技術的な進化を続けました。しかし、2002年に住金溶接工業と共同で日鐵住金溶接工業を設立し、さらなる成長を遂げます。その後、2006年には土地信託事業を売却、最終的に2008年に日鐵住金溶接工業に吸収合併され、ひとつの大きな流れが完成しました。

このように日鐵溶接工業は、日本の溶接材料および機器の製造発展において重要な役割を果たしてきました。

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