日韓プロ野球スーパーゲーム

日韓プロ野球スーパーゲーム

日韓プロ野球スーパーゲームは、日韓の国交樹立25周年及び韓国プロ野球誕生10周年を祝い、両国のプロ野球界の友好を深めるために1991年に始まりました。この大会は、日本プロ野球（NPB）と韓国プロ野球（KBO）の交流を促進し、選手レベルの向上を目的とした国際試合でした。大会は四年毎に開催され、読売新聞社と毎日新聞社が主催する日米野球に対抗する形で、関東では東京新聞、関西では産経新聞が主催を務めました。また、中日新聞社が全体の運営を担いました。

競技の形式と参加チーム

韓国代表チームは、リーグ内のチームから選抜されたオールスターによって構成され、大会に向けて事前にキャンプを行っていました。それに対して日本代表チームは、各大会ごとに開催地域のチームから選ばれた選手や地元出身選手がメインとなって参加しました。この構成の違いが、両国のチーム間に異なる競技スタイルを生み出しました。

最初の大会は1991年に開かれ、日本での試合が連続して行われました。以降、1995年、1999年と続いた大会では、試合の中で競技のレベル向上や観客動員の問題が次第に顕在化していきました。

大会の消滅と国際試合の変遷

1999年に開催された第3回大会を経て、日韓両国の代表チームに対する興味や熱意に温度差が生まれました。また、開催地域によって観客動員や視聴率が低迷したことも、次回大会の実施に影響を与えました。2003年に予定されていた第4回大会は、他の大会との重複により2005年に延期され、その後も相次ぐ国際試合の大会が控えていたために、2005年大会は中止となりました。このような状況から、日韓プロ野球スーパーゲームは1999年をもって事実上の廃止となったのです。

その後、2013年以降、日本のプロ野球チームが「侍ジャパン」として通年の活動を開始し、国際強化試合を行っていますが、韓国代表チームとの対戦はまだ実現されていない状況です。また、アジアシリーズなど他の国際大会が開催されるようになり、野球界全体での国際交流のあり方も変わってきました。

各大会の結果

• - ### 第1回（1991年）

- 第1戦 11月2日：東京ドーム
- NPB 8 - 3 KBO
- 第2戦 11月3日：横浜スタジアム
- NPB 8 - 2 KBO
- 第3戦 11月4日：甲子園球場
- NPB 5 - 2 KBO
- 第4戦 11月6日：藤井寺球場
- NPB 1 - 7 KBO
- 第5戦 11月9日：長良川球場
- NPB 0 - 8 KBO
- 第6戦 11月10日：ナゴヤ球場
- NPB 2 - 1 KBO

• - ### 第2回（1995年）

- 第1戦 11月3日：東京ドーム
- NPB 0 - 0 KBO（引き分け）
- 第2戦 11月4日：横浜スタジアム
- NPB 2 - 5 KBO
- 第3戦 11月5日：甲子園球場
- NPB 2 - 3 KBO
- 第4戦 11月9日：福岡ドーム
- NPB 4 - 0 KBO
- 第5戦 11月11日：長良川球場
- NPB 1 - 1 KBO（引き分け）
- 第6戦 11月12日：ナゴヤ球場
- NPB 8 - 3 KBO

• - ### 第3回（1999年）

- 第1戦 11月6日：ナゴヤドーム
- 第2戦 11月7日：岐阜長良川球場
- 第3戦 11月9日：福岡ドーム
- 第4戦 11月10日：東京ドーム

結論

日韓プロ野球スーパーゲームは、プロ野球の国際交流を促進する重要な試みでしたが、様々な要因から長続きしませんでした。その後の国際大会において新たな交流の形を模索する中で、両国の野球界は新しい道を歩んでいます。

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