日高剛

日高剛のプロフィール

日高剛（ひだか たけし）は、1977年8月15日生まれ、福岡県北九州市小倉北区出身の元プロ野球選手です。主に捕手として活動し、オリックス・ブルーウェーブや阪神タイガースでプレーしました。彼は右投げで、左打ちのスタンスを持っています。野球引退後は、阪神タイガースのコーチとしてチームの育成に貢献しています。

経歴

プロ入り前

日高は、ソフトボールを通じて捕手としての経験を積み、高校野球も九州国際大付高校で活躍しました。彼は高校2年生で捕手と4番打者としてプレーし、1994年の夏に甲子園県予選決勝に進出しましたが、残念ながら敗退。1995年のプロ野球ドラフトでオリックスから3位指名を受け入団しました。

オリックス時代

1998年には中嶋聡のFA移籍やチーム状況の影響で一軍に昇格。その後、正捕手としての地位を確立しましたが、打撃面では苦労しました。2001年には打率.247を記録し、2002年には初の2桁本塁打を達成しました。その後も成績は変動しながらも、他の捕手に負けない競争力を見せました。2003年には打率が.250を超え、2004年には自己最高の.275を記録しましたが、チームの投手陣が苦しんでいたことも影響しました。

2005年には開幕戦で安打を記録し、様々な試合で活躍しますが、打率は低迷し、2006年には先発回数が100試合を越え、盗塁阻止率でも高い数字を記録しました。FA権を取得するも、留まることを選びました。2008年には自己最多の134試合に出場し、打率は.269、13本塁打を記録し、全体としては充実したシーズンを送ります。

その後の年は打撃成績の波がありながらも、2009年には選手会長に就任し、2010年も出場機会を与えられましたが若手捕手の台頭で苦しむこととなりました。最終的に2013年に現役を引退する決断を下します。

阪神時代

引退後は阪神にてプレーし、代打や先発マスクとして活躍。しかし、怪我によってシーズン途中で戦線を離脱。2014年には公式戦出場機会が減少し、現役引退を公表しました。

引退後のキャリア

引退後も阪神に留まり、プロスカウトとして選手の調査やトラックマンを使ったデータ分析に関与しました。2019年にはファーム育成兼分析担当コーチに昇格し、現在も選手育成に貢献しています。

選手としての特徴

日高剛は高いパンチ力を秘めた捕手であり、強肩が魅力の選手でしたが、打撃においては苦しむ年も少なくありませんでした。また、彼の挑戦としてバスター打法を採用するなど、試行錯誤を繰り返しながら成長していきました。特にオリックス時代には多くの試合に出場し、阪神時代入団後は主に代打や特定の投手への専属捕手としてプレーしました。

打撃成績の観点から見ると、彼が所属していた時代は「打てない捕手」というレッテルが貼られることもありましたが、それでも日高はその地位を持続しました。特にプロ入りからの長いキャリアの中で、選手としての資質は確かなものであり、多くのファンに愛され続けています。

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