旧ヒルトン邸

旧ヒルトン邸は、神戸市中央区北野町に位置する、明治時代後期に建てられた歴史的な西洋館です。元々はヒルトン氏の邸宅として建てられましたが、戦後にはパナマ領事館として使用された時期もあり、その名残から「旧パナマ領事館」とも呼ばれています。北野・山本地区の伝統的建造物の一つとして、その美しい姿を今に伝えています。

北野通りに面した高台に、堂々とした石垣の上に建つ旧ヒルトン邸は、その意匠と色使いにおいて、当時としては非常に現代的なセンスが光っていました。異人館の中でも、その外観の美しさは際立っており、訪れる人々を魅了し続けています。

館内は、パナマ領事館として使用されていた当時の様子が忠実に再現されています。カルロス領事の執務室、ダイニング、ベッドルーム、ライブラリー、そしてサンルームなどが公開されており、当時の領事の生活を垣間見ることができます。また、館内にはマヤやアンデスの土器や土偶などが多数展示されており、異文化に触れることができるのも魅力の一つです。

建築概要

竣工: 明治時代後期
構造: 主屋は木造2階建て、寄棟造、桟瓦葺。2階建ての付属屋もあります。
所在地: 〒650-0002 兵庫県神戸市中央区北野町2-10-5
備考: 北野・山本地区の伝統的建造物

利用情報

開館時間: 9:00～18:00
休館日: 年中無休

交通アクセス

山陽新幹線 新神戸駅より徒歩約15分
JR、阪急、阪神、地下鉄各線 三宮駅より徒歩約20分
ポートライナー 三宮駅より徒歩約20分

周辺情報

旧ヒルトン邸の周辺には、数多くの異人館が点在しており、北野・山本地区の散策を楽しむことができます。

北野町山本通
旧ドレウェル邸（ラインの館）
ベンの家
旧フデセック邸（英国館）
洋館長屋（仏蘭西館、旧ボシー邸）

旧ヒルトン邸は、異国情緒あふれる神戸の歴史と文化を感じることができる貴重な建造物です。ぜひ一度足を運んで、その魅力を体感してみてください。

関連項目

* 在神戸パナマ総領事館

もう一度検索