旧後藤家住宅 (郡山市)

旧後藤家住宅について

福島県郡山市に位置する旧後藤家住宅は、1869年（明治2年）に後藤平十郎の手によって建築された、歴史的な価値を持つ古民家です。この建物は、地域の文化を伝える重要な遺産であり、現在は日本料理店「和一席 成庵」として営業しています。

建築の特徴

旧後藤家住宅は、明治時代の豪農が建てた洋風民家の典型とも言える存在で、内部には美しい欅がふんだんに使用されています。建具や各種構造材には、当時の工法やデザインが色濃く残っており、特に洋間には蛇腹漆喰造形の廻縁や、蛇腹造形の化粧額縁などが施されています。これらの特徴は、後藤家の当時の繁栄を象徴していると言っても過言ではありません。

1972年（昭和47年）には、郡山市から「明治中期の建築、豪農洋風民家の代表」として重要文化財に指定されました。しかし、1983年（昭和58年）にアルファクラブに売却される際、移築に伴い重要文化財の指定からは除外されました。

現在の利用

現在、旧後藤家住宅は日本料理店「和一席 成庵」として利用されており、郡山市内でも知名度の高い飲食店の一つです。美しい景観や歴史的な要素を活かした空間で、訪れる人々にひとときの安らぎと共に、おいしい料理を提供しています。周辺には桜の名所・酒蓋公園も近く、訪れた際にはその趣ある景観を楽しむこともできます。

アクセス

旧後藤家住宅へのアクセスは、JR東北本線の郡山駅から11番バス乗り場で、三中経由の菜根三丁目行きに乗り、荒池で下車するのが便利です。また、コスモス循環池の台先回りで郡山図書館下車後、徒歩6分というルートも利用できます。自動車の場合は、東北自動車道の郡山ICから約15分の距離にあり、駐車場も完備されています。

周辺の名所

旧後藤家住宅は酒蓋公園に隣接しており、約350本の桜が植えられています。この桜は春になると美しい花を咲かせ、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。また、荒池公園も近く、同じく桜が楽しめるスポットとして知られています。さらに、郡山市郡山公会堂も訪れる価値のある場所です。

まとめ

郡山市の旧後藤家住宅は、歴史と文化が息づく魅力的なスポットです。美しい欅の造りや、当時の面影が残る内装を楽しみながら、日本料理店でのひとときを過ごすことができる貴重な場所です。訪れる際は、ぜひその周辺の名所も合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

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