早坂伸夫

早坂伸夫（はやさか のぶお）は、1955年8月7日に生まれた日本の技術者、実業家であり、工学博士の学位を持つ人物です。現在は、キオクシアホールディングス（旧・東芝メモリホールディングス）の代表取締役社長兼キオクシア（旧・東芝メモリ）の代表取締役社長を務めています。

福岡県出身の早坂氏は、1984年に東北大学大学院工学研究科の博士課程を修了し、工学博士号を取得しました。大学院では、半導体研究の第一人者である西澤潤一教授の研究室に所属し、「半導体のプラズマエッチングにおける反応機構」に関する博士論文を執筆しました。この研究は、後の半導体製造技術の発展に大きく貢献しました。

1984年に東芝に入社した早坂氏は、長年にわたり半導体メモリの開発に携わってきました。2007年には東芝セミコンダクター社メモリ事業部先端メモリ開発センター長に就任し、最先端のメモリ技術開発を指揮しました。その後、2013年には東芝セミコンダクター&ストレージ社統括技師長兼半導体研究開発センター長に就任し、半導体事業全体の研究開発を統括する立場となりました。2014年には東芝執行役常務ストレージ&デバイスソリューション社副社長に就任し、ストレージ事業全体の経営にも携わりました。

2017年には、東芝メモリ（現キオクシア）の取締役副社長技術本部長に就任し、東芝メモリの技術戦略を統括する役割を担いました。2018年には、取締役副社長執行役員技術統括責任者となり、より幅広い技術戦略を統括する立場となりました。2019年には、当時の成毛康雄代表取締役社長の病気療養に伴い、東芝メモリホールディングス代表取締役副社長兼東芝メモリ代表取締役副社長技術統括責任者として社長の職務を代行しました。そして、2020年1月29日、成毛氏の退任を受けて、キオクシアホールディングス代表取締役社長およびキオクシア代表取締役社長に就任しました。

早坂氏は、長年の技術者としての経験と経営者としての手腕を生かし、キオクシアグループを牽引しています。半導体メモリ業界は技術革新が速く、競争も激しい業界ですが、その中でキオクシアが今後どのような成長を遂げていくのか、注目されています。

早坂氏のこれまでのキャリアは、技術開発、経営の両面において傑出した能力を発揮してきたことを示しており、そのリーダーシップは、今後のキオクシアグループの発展に大きく貢献することが期待されています。

もう一度検索