早川史哉

早川史哉 - プロサッカー選手の軌跡

早川史哉（はやかわ ふみや）は、1994年1月12日生まれの新潟県新潟市西区出身のプロサッカー選手です。彼は現在、Jリーグのアルビレックス新潟に所属し、ポジションはディフェンダーとミッドフィールダーを兼任しています。

生い立ちとサッカーキャリアの初期

早川は、アルビレックス新潟の育成組織で育ちました。彼は高校3年の2011年、トップチームに2種登録され、メキシコで開催された2011 FIFA U-17ワールドカップでは日本代表として活躍し、FWからディフェンダーへとオールラウンドにこなすプレースタイルが評価され、3得点を挙げるという素晴らしい成績を収めました。

その後、2012年には筑波大学に進学し、大学サッカー部に加入します。チームは関東大学リーグ2部に降格しましたが、早川は主将としてチームを牽引し、1部への昇格を果たしました。2015年7月、彼は2016年シーズンからアルビレックス新潟に加入することが発表され、8月には特別指定選手として新潟に早々と登録されました。

プロキャリアと病との闘い

新潟に入団後、早川は2016年2月27日のJ1開幕戦、湘南ベルマーレ戦で先発出場し、プロデビューを飾ります。しかし、4月24日の名古屋戦の後にリンパ節の腫れを訴え、病院での検査の結果、急性白血病と診断されました。この病との闘いは彼のキャリアに大きな影響を与え、2016年11月に骨髄移植手術を受けた後、2017年からは治療に専念するため新潟との契約を一時的に凍結しました。

2017年7月に退院し、2018年には下部組織、8月にはトップチームの練習に復帰。10月には対外試合に出場し、11月には契約凍結が解除されました。2019シーズンは選手登録されたものの出場機会は限られましたが、2020年には結婚を発表。2021年5月5日にはJリーグ通算50試合出場を達成し、大宮アルディージャ戦で初得点を記録しました。

家族の誕生と新たな挑戦

2023年4月には男児が誕生し、新たな家族にも恵まれています。そして2024年にはJ1リーグ第10節でFC東京戦に出場し、J1初ゴールを記録しました。彼のサッカーキャリアは、病との闘いや家族との絆を通じて、他の選手とは異なる特別な物語を形成しています。

代表活動とメディア

早川は、2009年からU-15日本代表に選出され、AFC U-16選手権2010の予選にも参加。その後、U-16日本代表やU-17日本代表に選ばれ、特に2011年のFIFA U-17ワールドカップでは5試合に出場し3得点を挙げるなど、代表としても重要な役割を果たしました。

また、彼はサッカーだけでなく、様々なメディアにも出演しています。特に、2020年度の日本骨髄バンク支援キャンペーンに参加したCMや、2023年には朝日放送ラジオの番組に出演するなど、社会活動にも力を入れています。さらに、彼の闘病生活やサッカーに対する情熱を綴った書籍も出版され、多くの人に感動を与えています。

早川史哉のこれまでのキャリアは、彼自身の努力と周囲のサポートによって築かれてきたものです。これからの彼の活躍に期待が寄せられています。

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