早川豊

早川豊（はやかわ ゆたか）

概要

早川豊は、1941年7月3日生まれの日本の会計学者です。経済学博士の学位を北海道大学で取得しており、三重県出身です。会計学における長年の研究と教育への貢献は、日本の会計学の発展に大きく寄与しました。

経歴

早川豊は、1969年に名古屋大学大学院経済学研究科博士課程を修了後、名城大学で助手、講師、助教授を歴任しました。その後、1975年に北海道大学経済学部の助教授に就任し、1985年には同大学の教授に昇進しました。2002年に北海道大学を退官し、同大学の名誉教授となりました。退官後は、北海学園大学大学院経営学研究科の教授として教鞭を執り、2007年から2010年まで同研究科長を務めました。2012年には北海学園大学を退職し、同大学の名誉教授となっています。退職後も、北海学園大学経営学部非常勤講師（2014年まで）および同大学院経営学研究科非常勤講師（2017年まで）として後進の指導にあたりました。また、2004年から2008年まで、北海道銀行の監査役（非常勤）も務めていました。

受賞歴

1983年には、その卓越した研究業績が認められ、日本公認会計士協会学術賞を受賞しています。

主な著書

早川豊は、会計学に関する多くの著作を発表しています。主なものとして、以下が挙げられます。

『工業会計発達史(上下巻)』森山書店、1974年
『米国企業会計制度の研究』北海道大学図書刊行会、1982年
『会計情報の監査』中央経済社、1990年
『保守主義と時価会計』同文舘出版、2002年
『テキスト 新企業会計』同文舘出版、2005年
『新版テキスト 新企業会計』同文舘出版、2007年

これらの著書は、会計学の研究者や実務家にとって重要な参考資料となっており、会計学の発展に大きく貢献しています。

門下生

早川豊は、多くの優れた研究者を育成しており、その門下生は、日本の各大学で教鞭をとっています。

曾我信孝（駒澤大学経済学部 元教授）
米山祐司（北海道大学大学院経済学研究科 教授）
吉田勝弘（旭川大学経済学部 元教授）
山口直也（青山学院大学 教授）
金山剛（札幌学院大学法学部 元教授）
宮川昭義（拓殖大学商学部 教授）
久保淳司（北海道大学大学院経済学研究科 教授）
春日部光紀（北海道大学大学院経済学研究科 教授）

これらの門下生の活躍は、早川豊の教育者としての卓越した能力を示すものであり、会計学界におけるその影響力の大きさを物語っています。

参考文献

* 『北海道人物・人材リスト 2004 なーわ』（日外アソシエーツ編集・発行、2003年）

早川豊は、会計学の研究と教育の両面で多大な功績を残しており、その業績は、日本の会計学の発展に不可欠なものとなっています。

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