早戸大滝

早戸大滝（はやとおおたき）

早戸大滝は、神奈川県相模原市緑区、丹沢大山国定公園内の早戸川源流部にある大滝沢に位置する、落差約50mの滝です。日本の[[滝百選]]に選ばれるほどの美しさを誇りますが、その一方で、滝までの道のりが非常に険しいため、「幻の大滝」とも呼ばれています。

滝への道のり

早戸大滝へは、早戸川林道終点手前の本間橋から歩き始めます。かつて「丹沢観光センター」があった場所が目印です。山と高原地図によれば、滝までの所要時間は、登り約1時間55分、下り約1時間35分とされています。ただし、この道のりは難路の登山道に分類されており、しっかりとした装備と体力が必要です。

本間橋からしばらくは林道を進みます。魚留橋を過ぎると、「伝道」と呼ばれる広場に出ます。以前はここまで車で来ることができましたが、現在は登山道入り口となっています。

伝道から登山道に入り、放棄された造林小屋を過ぎると、約30分で早戸川の河原に到着します。ここからは登山道がなくなり、河原を遡上することになります。河原には丸太橋が架けられていることもありますが、台風などで流されることが多く、必ずしも設置されているとは限りません。

約20分ほど河原を歩くと、開けた場所である雷平に到着します。ここから、西へ進むと原小屋沢、南へ進むと大滝沢へと分岐します。早戸大滝へは南の大滝沢へ進みます。

さらに30分ほど沢を登ると、左手に早戸大滝への分岐が現れます。滝へは、沢の手前で急峻な斜面を登り、小尾根伝いに進みます。そして、早戸大滝の手前にある小滝の落ち口を渡渉すると、滝前の狭いテラスに到着します。

注意点

以前は丹沢観光センターまで車でアクセス可能でしたが、現在は「早戸川国際マス釣場」にゲートが設置されており、閉鎖されている場合があります。その場合、早戸川国際マス釣場から丹沢観光センター跡地まで、片道約1時間歩く必要があります。

また、2017年10月下旬の台風の影響により、早戸川国際マス釣場から約500m先で大規模な落石が発生し、一時的に自動車が通行できなくなっています。訪れる際は、最新の情報を確認するようにしてください。

まとめ

早戸大滝は、その美しい姿とは裏腹に、アクセスが非常に困難な滝です。訪れる際は、十分な準備と注意が必要です。しかし、その苦労の末に辿り着く滝の姿は、訪れる人をきっと魅了するでしょう。

関連情報

日本の[[滝百選]]
丹沢

外部リンク

* 早戸川国際マス釣場

もう一度検索