早稲田一男

早稲田一男のプロフィールと足跡

早稲田一男（わせだ かずお）は、1959年4月14日生まれの日本の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者としても知られています。ポジションとしてはフォワード（FW）や攻撃的ミッドフィールダー（MF）、守備的MFなどを務めていました。彼は宮崎県日南市の出身であり、ここから彼のサッカーキャリアが始まりました。

来歴

早稲田のサッカーの始まりは、中学時代の日南市に遡ります。彼はこの地でサッカーに触れ、その才能を開花させることになりました。周囲の期待もあり、1975年には東京にある帝京高校へと進学します。この越境入学は当時としては珍しく、特に九州から東京に進学する選手は少なかったことから、彼の挑戦は注目を集めました。

帝京高校では、古沼貞雄監督のもとで1年次からレギュラーとして出場し、高校総体では初年度にベスト4、2年次には優勝、3年次には主将として第56回高校選手権を制覇するなど、数々の成績を収めました。その実績によって、早稲田の名声は高まり、彼の活躍はマスコミからも注目されました。これ以降、同校には遠方からの入学希望者が集まるようになりました。

1978年に高校を卒業した後、早稲田は日本サッカーリーグ（JSL）1部の古河電気工業サッカー部に入部します。入部当初、古河は成績が振るわず、開幕から8連敗という厳しい状況にありましたが、若返りを進める方針のもとで早稲田は初年度から出場機会を得ました。彼はその後、FWから攻撃的MF、守備的MFへとポジションを変更しながら、7年間にわたりチームの中心選手として中盤を支えました。

サッカー選手としての活動に加え、高校時代には日本ユース代表にも選出され、社会人時代には日本B代表や選抜チームにも名を連ねました。ここでもジャパンカップや海外遠征など、数多くの試合に出場しました。また、1983年と1984年にはJSL東西対抗戦にも参加しています。

1985年に古河を退社した後、早稲田は故郷の宮崎県へ戻り、宮崎実業高等学校（後の日章学園高等学校）の体育教師として赴任します。そして、同校のサッカー部監督に就任し、大きな変革をもたらしました。早稲田が監督に就任した後、同校は第89回全国高等学校サッカー選手権大会でベスト8に進出するなど、宮崎県内では有力な強豪校としての地位を築いています。さらに、彼は2020年に宮崎日本大学高校の監督に就任し、2021年にはFC延岡AGATA U-15の監督にも就任しました。

サッカー哲学と家族

早稲田は、センターフォワードとしてプレーしていた時期に、力強いシュートではなく、相手DFのタイミングをうまくずらしてゴールを狙うスタイルの選手として知られていました。サッカーに対するアプローチは非常に戦略的で、相手の動きを読むことに長けていました。

また、早稲田は結婚し、3人の息子をもうけました。息子たちもサッカー選手を目指し、高校時代には日章学園へ進学しました。マスコミから「親子鷹」として紹介されるなど、早稲田家はサッカー界で注目の存在となっています。特に次男の早稲田昂平は流通経済大学サッカー部を経て、2013年から2015年まで日本フットボールリーグのホンダロックSCに在籍していました。

所属クラブ

• - 日南市立吾田中学校
• - 帝京高校
• - 1978年 - 1984年 古河電工

個人成績

• - JSL東西対抗戦：2回出場（1983年、1984年）
• - JSL東西対抗戦：1得点（1984年）

代表歴

• - 1977年 日本ユース代表

- AFCユース選手権1977（ベスト4）

• - 1978年 日本選抜
• - 1982年 JSL選抜チーム：1試合0得点

早稲田一男はその魅力あるサッカーキャリアと指導者としての実績により、多くのサッカー選手に影響を与え続けています。

もう一度検索