早稲田大学交響楽団

早稲田大学交響楽団（ワセオケ）

早稲田大学交響楽団は、1913年に設立された日本のアマチュアオーケストラで、愛称として「ワセオケ」と親しまれています。公認のオーケストラサークルとして、主に年4～5回の定期公演や早稲田大学の公式行事における演奏など、幅広い音楽活動を展開しています。特に、2013年には創立100周年を迎え、その歴史と伝統の重みを誇っています。

主な活動は、学生たちによる自主公演であり、毎年新宿文化センターや東京オペラシティなどで行われる演奏会が多数あります。また、在学中のメンバーは、地域や団体からの依頼演奏もこなし、年間で約20～30件のリクエストに応えるよう努めています。

また、このオーケストラは国際的な舞台でも活躍しており、1978年にはベルリン・カラヤン財団主催の第5回国際青少年オーケストラ大会にて見事優勝を果たしました。この成功を契機に以降、14回の海外公演を実施し、全16カ国75都市において156回もの演奏を行なっています。こうした活動はメディアでも取り上げられ、幅広くその名を知られるようになりました。

過去の指揮者としては、ジュゼッペ・シノーポリや小澤征爾、ズデニェク・コシュラーなど、多くの著名な指揮者たちが名を連ねており、さまざまな共演者とも共に演奏しています。近年では、ミクローシュ・ペレーニや林英哲、大谷康子などの演奏家たちとのコラボレーションも展開されており、音楽界の第一線で活躍するアーティストたちとの交流が行われています。

早稲田大学交響楽団はその活躍に対して、早稲田大学から小野梓記念芸術賞を3度にわたって受賞するなど、大学内外で高く評価されており、その存在は日本の音楽文化において特筆すべきものとなっています。今後も、さらなる演奏活動と技術の向上を目指して、メンバーたちは日々努めています。

沿革

オーケストラの歴史は長く、1913年に設立された当初から数々の重要な出来事がありました。1927年にはモーツァルトの交響曲第35番を本邦初演し、1930年にはブラスバンド部を新設するなど、様々な音楽活動を展開してきました。続く1945年には、再び活動を再開し、1955年には「交響楽団」と名称を改めます。

1970年には、ストラヴィンスキーの春の祭典をアマチュアとして初めて演奏し、1975年にはショスタコーヴィチの交響曲第13番を本邦初演。1978年にはカラヤン・コンクールでの優勝が大きな転機となり、オーケストラの名は一躍広まりました。

1982年には創立100周年記念演奏会を行い、武満徹の作品を世界初演するなど、常に新しい挑戦を続けています。また、近年では政府が主催した「日本年」に参加し、国外での演奏機会も増加しています。

コンサート

d定期演奏会や公演は、東京芸術劇場やサントリーホールで定期的に開催され、多くの音楽ファンを魅了し続けています。これからもシーズンごとに新たなプログラムを展開し、次世代の音楽家たちにとっても、楽しい経験を提供し続けることが期待されています。

音楽に情熱をもった学生たちが集まり、今日も彼らの演奏が響き渡ります。

もう一度検索