早稲田大学大学院アジア太平洋研究科

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科について

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科（GSAPS）は、東京都新宿区西早稲田にキャンパスを構える早稲田大学の大学院です。この学科は、アジア太平洋地域における歴史、政治、経済、文化といった多岐にわたる課題について、学際的なアプローチで研究を行い、それによって未来を担う研究者や専門家を育成することを目的としています。また、国内外から多くの学生が集まり、約70%が留学生という国際性の高さがあります。

沿革と設置学位

1997年に早稲田大学社会科学研究所およびシステム科学研究所を統合し、アジア太平洋研究センターが設立されました。翌1998年には修士課程の国際関係学専攻、国際経営学専攻が開設され、2000年には博士後期課程もスタートしました。修士課程の標準修了年限は2年で、博士後期課程は3年とされており、修了者にはそれぞれ「修士（国際関係学）」または「博士（学術）」の学位が授与されます。

教育カリキュラムと入学方法

この大学院は、AO（Admissions Office）方式による選考を採用しており、入学は年2回行われています。入学者は日本語または英語での教育を受けることができ、論文もどちらかの言語で執筆することが認められています。特に、英語による履修のみでの学位取得が可能なので、国際的な視野を持つ教育環境を提供しています。

研究領域と特色

研究は「地域研究」「国際関係」「国際協力・政策研究」の3つの領域で行われており、学外との連携を通じて実施されるトライアングル・メソッドも導入されています。学生は各研究領域において「プロジェクト研究」のゼミに所属し、実際のプロジェクトに参加することで、実践的なスキルを磨くことができます。さらに、アジア太平洋研究センターからの研究成果が、大学院の教育に還元されている点も評価されています。

グローバルな連携と研究成果

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科は、国際関係大学院協会（APSIA）の准会員として多くの国際的ネットワークを持ち、他大学との学術交流も盛んです。文部科学省からも多くのプロジェクトに支援を受けており、アジア地域の統合や国際協力に関する教育研究を行っています。また、アジア太平洋地域に焦点を当てた様々な研究成果が、社会に広く還元されています。

施設とキャンパス

本部キャンパスは早稲田キャンパス内の19号館に位置し、学びや研究に必要な充実した施設が整っています。四季を通じて、柔軟にカリキュラムを選択できる変則4学期制を導入し、留学生にとっても快適な学習環境を提供しています。

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科は、アジア太平洋地域における未来のリーダーを育成するための重要な拠点として、国際的な教育と研究を推進し続けています。

もう一度検索