早稲田大学広末涼子入学騒動

早稲田大学広末涼子入学騒動

1998年11月、人気女性アイドルの広末涼子が早稲田大学にAO入試で合格したことが発表され、翌年の4月には入学しました。この出来事は、広末のトップアイドルとしての地位と相まって、社会的にも大きな注目を集めました。

事件の背景

当時、広末は数々の人気ドラマに出演しており、紅白歌合戦にも出場するほどの人気を誇っていました。この年の早稲田大学の入学試験では、女子受験生の数が309人、男子は2785人に増加しており、特に女子学生の受験本番は注目を浴びていました。広末の合格は、受験生たちにとって大きな刺激となったことでしょう。

当時の早稲田大学総長である奥島孝康氏は、広末の入学を“第二の吉永小百合”の登場として歓迎しました。この言葉は、広末に寄せられた期待の大きさを表していると言えます。また、広末が通っていた品川女子学院高等部の理事長と早稲田大学教育学部長の渡辺重範氏は懇意であり、彼は数ヶ月前から広末の合格を予言していたとされています。

入学と騒動の始まり

広末は早稲田大学の入学式には出席せず、初登校はその3か月後の6月26日でした。この日は、取材陣や学生が集まり、広末に3000人以上の大群衆ができるほどの騒ぎとなりました。初日の講義終了後、彼女は大隈講堂前で報道陣の記念撮影に応じることになり、下校時には報道陣と一般の人々による押しかけに見舞われるハプニングが発生しました。

また、「噂の真相」という雑誌は広末に対する不正入試疑惑を報じるなど、波紋を呼びました。一方では、彼女の合格を祝う看板も立てられました。このような賛否が入り混じる状況の中、広末は大学生活を送らざるを得ない状況に置かれたのです。

さらに、在学中に広末が東京芸術大学の伊勢谷友介と交際していたことが報じられ、彼女が登校をしていない期間中にもかかわらず、彼の大学で目撃された情報が重なり、周囲はますます騒がしくなりました。

最終的な退学

広末は2003年10月6日、女優業に専念するため早稲田大学を退学しました。この退学時期は、広末がタレントとして異例の人気を博していたことに加え、大規模なスーパーフリー事件が発覚した直後でもありました。大学はこの事件への対応に追われ、多忙を極めていたため、広末の退学はあまり報道されることがありませんでした。

この一連の事件は広末涼子の人気を象徴するものであり、入学の際の騒動はその後の彼女のキャリアや社会的地位に影響を与える重要な出来事となりました。アイドルが大学に通うという現象は、今後の教育機関と芸能界の関係においても、ひとつの参考となるでしょう。その後も広末は女優として活動を続け、多くの作品で成功を収めています。

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