早苗ネネ

早苗ネネ：音楽と社会活動に捧げた波乱万丈な人生

早苗ネネ（さなえ ネネ、1950年6月15日 - ）は、日本の音楽界と社会活動の両方で活躍してきた人物です。歌手、作曲家としてだけでなく、エコロジスト、政治家としてもその才能を発揮しています。岡山県浅口市議会議員としての顔も持ち、地域社会への貢献も積極的に行っています。旧芸名は梢ネネ、筑紫恵子。本名はオクランド早苗。

デュオ「じゅん&ネネ」としての成功

東京都世田谷区出身の早苗ネネは、1968年から1972年にかけてポップデュオ「じゅん&ネネ」として活動し、一躍脚光を浴びました。デビュー曲『愛するってこわい』はオリコン13位を記録するヒットとなり、彼女たちの名前を広く知らしめました。コシノジュンコが衣装デザインを手掛け、「愛の妖精」というキャッチコピーが彼女たちの魅力を引き立てました。

ソロ活動と音楽性の変遷

「じゅん&ネネ」解散後、早苗ネネは単身渡英し、結婚を機に高橋早苗としてソロ活動を開始します。1975年には、高橋英介とのユニット「アマテラス」を結成し、東芝EMIからアルバムをリリース。その後も、ロックバンド「JABB」での活動や、「ES ISLAND」名義でのアルバムリリースなど、多様な音楽性を追求しました。NHK『みんなのうた』で放送された『テクテクマミー』は、細野晴臣のプロデュースによるもので、新たなファンを獲得しました。

環境保護への目覚めと八丈島での生活

1980年代後半、早苗ネネはロック音楽の喧騒から離れ、自然音に惹かれるようになります。東京都八丈島へ移住し、自然の中で生活を送りながら、音楽活動を続けました。八丈島では、島の自然環境保護を訴え、町長選に立候補するなどの政治活動も行いました。また、「地球の未来に愛の波動を送ろう」というテーマで、八丈太鼓を使ったイベントを10年間継続して開催しました。

「和歌うた」を通じた音楽活動の再開

2000年、早苗ネネは広島県宮島で開催された「世界聖なる音楽祭」に出演し、早苗ネネとして歌手活動を再開。「和歌うた」という独自のジャンルを確立し、神社仏閣でのコンサートを中心に活動を展開しました。「和歌うた」は、日本の伝統的な和歌に現代的なメロディーをつけたもので、彼女のライフワークとなっています。

政治家としての挑戦

2022年、早苗ネネは岡山県浅口市議会議員選挙に無所属で立候補し、初当選を果たしました。音楽活動と並行して、地域社会への貢献を目指し、政治家としての新たな道を歩み始めています。

多彩な才能と活動

早苗ネネは、音楽家としてだけでなく、著述家としても才能を発揮しています。自叙伝『熟女少女』を出版し、山陽新聞でのエッセイ連載や、ウェブマガジンでのコラム執筆など、幅広い分野で活躍しています。浅香唯への楽曲提供など、作曲家としての実績も持ちます。

早苗ネネの人生は、音楽、環境保護、政治という多様な要素が絡み合い、常に変化と挑戦に満ちています。彼女の活動は、多くの人々に勇気と希望を与え続けています。

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