昇侍

昇侍（しょうじ）

昇侍（しょうじ）は1983年4月24日生まれ、三重県名張市出身の日本の男性総合格闘家である。現在はJAPAN TOP TEAMに所属しており、初代ライト級キング・オブ・パンクラシストの称号を持つ。この他にも、リライブシャツのアンバサダーとして活動している。

来歴

昇侍は少年時代にプロ野球選手を夢見ていた。日本航空高等学校では野球部に所属しており、3年時には甲子園に出場。しかし、チームにはベンチメンバーとしても参加できず、プロ入りの道を諦め、自衛隊へと進んだ。その後、シュートボクセ・アカデミー・ジャパンで格闘技に励む中、コーチのセルジオ・クーニャにスカウトされ、プロ格闘家としての道を歩み始める。

昇侍は2005年7月、U-FILEで総合格闘技デビューを果たす。アマチュアとしての経験はなかったが、プロの選手相手に引き分けという結果を残した。

パンクラス時代

2006年にはパンクラスに参加。その後、昇侍はリングネームを「昇侍」に変更し、次々と勝利を重ねていく。特に2008年のライト級キング・オブ・パンクラス決定戦では、左ハイキックからのパウンドでKO勝ちを収め、24歳で王座を獲得。この快挙は彼の名を広める契機となった。

その後も数々の試合に挑戦し、さまざまな選手と対戦。特にUFCのジョゼ・アルドとの対戦は、日本人選手として唯一の対戦となり、その試合が日本とアメリカのMMAの事情を象徴する出来事となった。

DREAM・DEEPへの転身

昇侍は2008年にはDREAMに出場し、次々と他の団体でも試合を行ったが、特にK-1ルールの試合で苦戦が続く時期もあった。数度のTKO負けを喫し、2013年には一度引退をする。しかし、2017年には復帰し勝利を飾っている。

RIZINへの参戦

2020年からRIZINに参戦し、王者との対戦も経験。特に2021年の試合では、僅か20秒でTKO勝ちを収めるなど、再度その実力を証明した。しかし、急遽代わりとして出場した試合では、トレーニング中に負った腕の骨折により長期離脱を強いられた。

人物・エピソード

昇侍は、日本人離れした打撃センスと打ち合いを重視したファイトスタイルで知られている。2006年の試合では、「4秒」でのKO記録を塗り替えたことでも話題に。この選手のリングネームには彼自身の強い意志が込められており、「日本人が持つ侍の誇り」と「世界の頂点を目指す」という願いが反映されている。

入場時には『よっしゃあ漢唄』を使用し、そのパフォーマンスはファンに高く評価されている。

昇侍は格闘界において自身のスタイルを持ち続け、多くのファンに支持され続けている。今後の活躍にも注目が集まる選手である。

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