シュートボクセ・アカデミー

シュートボクセ・アカデミー

シュートボクセ・アカデミー（Chute Boxe Academy、通称: シュートボクセ）は、ブラジルのクリチバに拠点を置く総合格闘技ジムです。1978年、フジマール・フェデリコが17歳の時に設立し、彼はこのジムでムエタイを学びました。元々はムエタイ専門のジムでしたが、徐々に総合格闘技の要素が取り入れられるようになり、特に打撃に特化した選手を多く輩出しています。

このジムの特徴は、選手たちが積極的にKOを狙うスタイルを持っていることです。特に、パンチ、膝蹴り、踏みつけといった攻撃技術が重視され、それにより数々の成功したファイターが育っています。

シュートボクセは、多くの選手が貧困から這い上がる形で格闘技を始めた背景もあり、経済的に恵まれたブラジリアン・トップチームとは対照的な存在です。選手同士はライバルでありながら、共にジムに泊まり込みながら練習を重ねるため、非常に強いコミュニティ意識が醸成されています。

日本への進出

2004年には日本支部「シュートボクセ・アカデミージャパン」が東京都中野区に設立され、以降多くの日本人選手がこのジムのスタイルを学びました。しかし、2007年10月には閉鎖されました。2005年9月には日本の桜庭和志選手がシュートボクセに修行に訪れ、10月にはPRIDE.30においてフジマール会長やシュートボクセの選手たちが彼の試合をセコンドしました。

コーチングスタッフと主な所属選手

シュートボクセ・アカデミーのヘッドコーチはフジマール・フェデリコ氏です。彼はジムのスタイルや哲学を体現し、多数の選手を指導してきました。ここで育った主な選手には、トーマス・アルメイダ、ジェニファー・マイア、ダニエル・アカーシオ、ファビオ・シウバなどがいます。

名選手たち

シュートボクセは多くの伝説的な選手を輩出しています。例えば、UFC世界ミドル級王者のアンデウソン・シウバ、PRIDEミドル級王者のヴァンダレイ・シウバ、UFC世界ライトヘビー級王者のマウリシオ・ショーグンなど、その名は格闘技界に深く刻まれています。他にもクリスチャン・サイボーグ（UFC世界女子フェザー級王者）、ファブリシオ・ヴェウドゥム（UFC世界ヘビー級王者）など、多くの成功したファイターが在籍していました。

終わりに

シュートボクセ・アカデミーは、ただ単に選手を育てる場ではなく、仲間を育む場所でもあります。その厳しいトレーニングを通じて、選手たちは技術の向上だけでなく、人生そのものを変えるような経験を得ています。総合格闘技の一大拠点として、今後も新しい時代のファイターたちを輩出し続けることでしょう。

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