明石家さんまさんに聞いてみないとネとは？意味をやさしく解説

明石家さんまさんに聞いてみないとネ

「明石家さんまさんに聞いてみないとネ」は、お笑いタレントの明石家さんまとミュージシャンの所ジョージによる、異色のコラボレーションシングルです。1999年 3月17日にポニーキャニオンから発売されました。この楽曲には、ゲストボーカルとして工藤静香が参加しており、豪華な顔ぶれが話題となりました。

制作の背景

この楽曲は、明石家さんまが司会を務める人気バラエティ番組『さんまのまんま』に所ジョージがゲスト出演したことがきっかけで制作されました。番組での共演を機に意気投合した二人は、ユニットを結成し、楽曲制作へと動き出します。制作発表の記者会見は、『さんまのまんま』の収録セットで行われ、所とさんまは、「ライバルはGLAY」「売上目標は5000万枚」「紅白出場を狙う」などと、持ち前のユーモアセンスで会場を沸かせました。

楽曲の特徴

楽曲の歌唱部分は所ジョージと工藤静香が担当し、工藤は4番のパートを歌い上げています。明石家さんまは、セリフ部分を担当するほか、2番の歌唱とコーラスにも参加しています。工藤静香の参加は、レコーディングスタジオへの差し入れがきっかけで、さんまが「歌ってくれまへんか？」と声をかけたことから実現したというエピソードがあります。さんまにとっては、1989年の「川の流れに」以来、10年ぶりのシングルリリースとなりました。

ミュージックビデオは、レコーディング風景をそのまま使用したシンプルなものとなっています。これは、多忙なメンバーのスケジュールを考慮した結果、制作時間が十分に取れなかったためです。

カップリング曲

カップリング曲には「総合入場行進曲」が収録されています。この曲は、所ジョージがレギュラーパネリストを務めるテレビ番組『奇跡体験!アンビリバボー』の企画で、ガーナ野球の応援歌として制作されたものです。レコーディングは、和気あいあいとした雰囲気の中で行われ、所が隊長、さんまが隊員という設定で収録されました。曲の最後には、所が「どっか間違ってる」と問いかけ、さんまが「いや、全て間違ってる」と答えるユーモラスなやり取りや、所がさんまに歌わせた部分がひどい歌い方だったため、所が「あなた、恥ずかしい」と問いかけ、さんまが「恥ずかしいであります」と答えるやり取りも収録されています。

その後の展開

発売から5か月後、所ジョージはアルバム『洗濯脱水』を発売しますが、その中にセルフパロディ曲の「明石家さんまさんに聞いてみてもネ」が収録されています。この曲にもさんまが参加していますが、レコーディング前の丁寧なやり取りとは裏腹に、歌詞の中ではぞんざいな扱いを受けています。

さんまと工藤は、その後もバラエティ番組『明石家さんちゃんねる』で共演したり、2007年に工藤のソロデビュー20周年記念コンサートにさんまが顔を見せたりと、交流が続いています。さんまは工藤の15枚目のシングル「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」がお気に入りらしく、コンサートでは急遽、即興で披露されたというエピソードも残っています。

収録曲

全曲　作詞・作曲：所ジョージ／編曲：斉藤ネコ

1. 明石家さんまさんに聞いてみないとネ（5分12秒）
バラエティ番組『さんまのまんま』のテーマソングとして使用。
2. 総合入場行進曲（4分39秒）
テレビ番組『奇跡体験!アンビリバボー』にてガーナ野球応援歌として使用。
3. 明石家さんまさんに聞いてみないとネ（カラオケ）
4. 総合入場行進曲（カラオケ）

明石家さんまさんに聞いてみないとネ