明石市立水族館

明石市立水族館は、兵庫県明石市中崎1丁目の、中崎海岸近くに位置していた水族館です。1957年4月に、兵庫県立水産試験場付属水族生態研究所を改修して開館しました。当時の日本では水族館がブームとなっており、明石市立水族館もその流れに乗って人気を集めました。

1958年には大規模な改装を行い、アカウミガメやペンギンなどの人気の生き物を展示し、多くの来場者で賑わいました。しかし、より規模の大きい神戸市立須磨水族館や、1966年にオープンした姫路市立水族館など、近隣に大型の水族館が次々と開館したことで、入場者数は徐々に減少していきました。

開館から15年後の1972年4月13日、明石市立水族館は閉館しました。短い期間での閉館となりましたが、地域の人々にとっては、思い出深い場所として記憶されています。

また、1956年から1957年にかけて南氷洋で行われた捕鯨で捕獲されたマッコウクジラの下あごの骨の標本が、水族館に寄贈されました。この標本は、水族館の閉館後、姫路市立水族館に寄贈され、現在も展示されています。

水族館の歴史は、明石市の歴史を語る上で欠かせない一部分です。参考文献として、『明石市史 現代篇I』(p.256-257)、『あかし市民史』、『明石今昔写真帖』(p.84、郷土出版社、2008年4月)などが挙げられます。関連情報として、日本の水族館、明石海峡についても知っておくと、より理解が深まるでしょう。

参考資料
『明石市史 現代篇I』p.256-257
『あかし市民史』
『明石今昔写真帖』p.84 郷土出版社 2008年4月

関連項目
日本の水族館
明石海峡

外部リンク
明石市立水族館 (2018年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月13日閲覧。)

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