明石市立藤江小学校

明石市立藤江小学校：歴史と教育の歩み

明石市立藤江小学校は、兵庫県明石市藤江に位置する公立小学校です。愛称は「藤江小」。2022年度の児童数は844名と、地域に根差した活気ある学校です。

歴史の軌跡

藤江小学校の歴史は古く、1887年（明治20年）4月16日、龍泉寺に「ニ江簡易小学校」として開校したのが始まりです。その後、幾度かの改称を経て、1939年（昭和14年）、川崎航空機工業明石工場（現・川崎重工業明石工場）建設に伴い、林崎第二尋常高等小学校が藤江小学校と鳥羽小学校に分離移転しました。この時、明石郡林崎村立藤江尋常高等小学校として創立されたとされています。

その後、1941年（昭和16年）に「林崎村立藤江国民学校」、1942年（昭和17年）に市町村合併により「明石市立藤江国民学校」と改称。1947年（昭和22年）の学校教育法施行により、現在の「明石市立藤江小学校」となりました。

長い歴史の中で、藤江小学校は幾多の改築・増築を繰り返してきました。1969年（昭和44年）には屋内運動場兼講堂、1970年（昭和45年）にはプールが完成。1971年（昭和46年）と1978年（昭和53年）には鉄筋校舎が増築され、校舎の整備が進みました。1990年（平成2年）にもプールの改修工事が行われています。

1995年（平成7年）の阪神・淡路大震災では、体育館の天井が落下し、校舎にも被害を受けましたが、1996年（平成8年）に体育館の復旧工事が完了。その後も、2008年（平成20年）から2011年（平成23年）にかけて、校舎の耐震工事が段階的に実施されました。2004年（平成16年）にはホームページを開設し、情報発信にも力を入れています。1994年には障害児学級も開設され、インクルーシブ教育にも取り組んでいます。

学校の構成とアクセス

現在の藤江小学校は、北校舎、中校舎、南校舎、体育館の4つの建物から構成されています。専科の授業はプレハブ校舎を使用しています。

アクセスは、JR西日本西明石駅から約1.1km、山陽電鉄藤江駅から約850mと、公共交通機関を利用しやすい立地です。明石駅からは神姫バスで「藤江小学校前」バス停下車です。

通学区域と進路

通学区域は、明石市内の林崎町3丁目、松江、別所町、東藤江1丁目・2丁目、藤が丘1丁目（一部）、藤が丘2丁目（一部）、藤江（一部）です。卒業生は、ほとんどが明石市立望海中学校に進学しますが、国私立中学校への進学を選択する生徒もいます。

著名な卒業生

藤江小学校は、著名な卒業生を輩出しています。例として、元サッカー選手の大久保悟氏や、将棋棋士の出口若武氏などが挙げられます。

近隣の学校

藤江小学校の通学区域は、明石市立林小学校、明石市立貴崎小学校、明石市立花園小学校、明石市立大久保小学校、明石市立大久保南小学校、明石市立谷八木小学校と隣接しています。これらの学校と連携し、地域全体で子どもたちの教育を支えています。

まとめ

明石市立藤江小学校は、130年以上の歴史を持つ、地域に密着した小学校です。歴史と伝統を継承しながら、現代の教育ニーズに対応した教育活動を行っています。これからも、地域社会に貢献する生徒を育成していくことでしょう。

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