易建聯

易建聯のプロフィール

易建聯（えき けんれん、Yi Jianlian、1987年10月27日生まれ）は、中国のプロバスケットボール選手であり、国際的な舞台での活躍でも知られています。彼は広東省鶴山市に生まれ、213cm、108kgの体格を活かしてパワーフォワードのポジションでプレイしています。

バスケットボールとの出会い

易建聯は、父親がプロハンドボール選手というスポーツ一家に育ちました。母親も中国代表候補に選ばれるなど、スポーツとの縁が深い家庭で育ちました。彼は12歳でバスケットボールに触れ始め、13歳の頃には1m93cmにまで成長しました。この成長とともに、彼はバスケットボールにおける素質を発揮し始めました。2002年には広東サザンタイガースに加入し、その翌年に行われたアディダスのABCDキャンプで注目を集めます。

彼の名前は2003年8月24日号のタイム誌で「将来の姚明」として取り上げられ、一躍有名になりました。中国プロバスケットボールリーグにおいては、2002-03シーズンの新人王を受賞し、チームを3回も優勝に導く実績を持っています。特に2005年2月には全てのシュートを成功させるという記録を残し、34得点を挙げました。しかし、2006-07シーズンには四連覇を逃し、その結果彼は広東サザンタイガースでの最後のプレイを迎えることになります。

国際舞台での活躍

易は国際試合でも注目されており、特にバスケットボールU-19世界選手権でのパフォーマンスが際立っています。1試合平均で18.9得点、11.5リバウンドを記録し、NBAのスカウトの目に留まりました。また、2004年のアテネオリンピックや2006年の世界選手権でも中国代表として出場し、平均の成績も評価されました。

NBAドラフトとプロキャリア

2009年まで中国リーグがNBA加入を許可しない予測がありましたが、易は2006年にNBAドラフトへの参加を表明しました。彼は2007年にミルウォーキー・バックスに指名され契約を交わしましたが、入団交渉は難航しました。2007-08シーズンではルーキーイーヤーとして先発に抜擢され、8.6得点、5.2リバウンドを記録しています。特に、同年11月のヒューストン・ロケッツ戦では姚明との対決が注目され、2億人が視聴した試合となりました。

その後、易はニュージャージー・ネッツ、ワシントン・ウィザーズ、ダラス・マーベリックスと移籍を繰り返し、2012年には再び広東サザンタイガースに戻って活躍します。2016年にはロサンゼルス・レイカーズと契約し、NBAに復帰しましたが、思った通りの役割を果たせずに自主退団しました。

謎の年齢詐称疑惑

なお、易の公式記録では1987年生まれとされていますが、2008年には1984年生まれとの報道があり、これに関する彼自身のコメントはありません。

その他の功績

2012年のロンドンオリンピックでは、中国選手団の旗手を務めるなど、国際的な舞台でもその名を馳せてきました。易建聯のキャリアは、彼の努力と才能によって築かれたものであり、今後の活躍も期待されています。

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