星期六我家的電視・三宅裕司の天下御免ね!

『三宅裕司の天下御免ね!』

『三宅裕司の天下御免ね!』は、TBSで1991年10月5日から1992年9月26日まで放送された音楽バラエティ番組です。この番組は、オーディションとゴングショー形式が融合したユニークなスタイルを持ち、視聴者の心を掴みました。略称は「天下御免ね!」または「てんごめ」として親しまれています。

番組の構成

「天下御免ね!」は、毎週土曜の深夜に放送され、バラエティ番組コンプレックス枠『星期六我家的電視』の一部として位置づけられました。この番組は、音楽パフォーマンスを中心に、バンドやミュージシャンの個性的なパフォーマンスを紹介しました。司会は三宅裕司が担当し、初期のアシスタントは加藤美樹、後期には熊谷真実が務めました。

番組は、音楽パフォーマンス部門から始まり、中盤にはゴングショー『岸谷五朗の日比谷公開堂』、後半には前衛芸術作品のオークションが行われ、最終的には勝ち抜きバンドの登場という構成でした。後期には、日比谷公開堂は継続されましたが、その他のコーナーは新しい企画へとリニューアルされました。

登場したバンド・出演者

この番組には、多様な個性を持つバンドやパフォーマーが登場しました。特に印象的な出演者の一部を以下に挙げます。

• - ミステリアスケイト：第1回の放送に登場し、3週勝ち抜いたバンド。名曲を披露しました。
• - WARK：男性二人ユニットとして知られ、奇天烈なキャラクター設定と美しいメロディで注目されました。彼らの楽曲「DANCE WITH ME」は特に人気です。
• - ケケケバッキーズ：関内CLUB24で活動していた3ピースバンドで、代表曲『乗ってけゴーゴー』が広く知られています。
• - ザ☆スリッパーズ：愛媛県松山市出身のR＆Bガールズバンドで、5週勝ち抜いた実績があります。

これらのバンドはそれぞれ独自の魅力を持ち、視聴者に強い印象を与えました。

また、番組には日比谷公開堂の常連パフォーマーも多く、彼らは独自のネタやスタイルで知られていました。例えば、コサックダンスをしながら果物の皮をむくパフォーマンスを行ったコサック高橋や、顔の印象とは裏腹に切ないラブソングを歌うブー津村、さらには、バラの花を片手に歌う異色のパフォーマー愛の伝道師リュウなどがいました。

放送のスタイルと視聴者参加

この番組の特長は、視聴者の参加を重視したスタイルでもありました。音楽パフォーマンス部門では、出場者がプラカードを持って登場し、在宅審査員による電話投票が行われました。演奏中に「聞きたくない」と思った審査員の数が一定数に達すると、画面が縮小するというユニークな仕組みが採用されていました。

収録は、日比谷シャンテ前の噴水広場で行われ、参加者は自由にその場でパフォーマンスを観覧できました。このように、視聴者との距離が近い番組構成が、多くのファンに愛された理由の一つです。

finaleと影響

最終回ではファンからの面白話をもとにしたコーナーが設けられ、視聴者とつながるラストを飾りました。その中で勝ち取ったのは三谷幸喜とも言われる人物の話で、非常に面白い内容が披露されました。

『三宅裕司の天下御免ね!』は、バラエティ番組として斬新な取り組みが評価され、その後の音楽バラエティ番組に影響を与えました。多彩な出演者と独自のスタイルで、フォロワーたちの心に残り続けた名番組です。

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