星空へ架かる橋

星空へ架かる橋

『星空へ架かる橋』は、2010年にfengから発売されたアダルトゲームであり、2011年にはテレビアニメも放送されました。ここでは、その概要、あらすじ、舞台、登場人物、関連情報について詳しく解説します。

概要

本作は、fengの「青空の見える丘から」3部作の完結作として位置づけられています。前作『あかね色に染まる坂』と世界観を共有し、「田舎転校癒し系ADV」をキャッチコピーとしています。アダルトゲームとしては初めてバイノーラル録音を使用した作品としても知られています。

発売は当初2009年12月の予定でしたが、延期を重ね、2010年10月15日に発売されました。2011年2月15日には、シナリオとCGを追加した「バレンタイン特別パッチ」が公開され、2011年9月30日には初のファンディスク『星空へ架かる橋AA（ダブルエー）』が制作されました。

関連展開として、2011年4月からテレビアニメ版が放送され、OVA版も発売されました。また、インターネットラジオや漫画版、ビジュアルファンブックなども展開されました。

萌えゲーアワード2011ではキャラクターデザイン賞【銀賞】、萌えゲーアワード2012ではファンディスク賞銀賞を受賞しています。

あらすじ

主人公・星野一馬は、病弱な弟・歩の転地療養のため、山比古町に引っ越します。転校初日、道に迷った一馬は、同じ学園に通う中津川初と出会い、案内される途中で誤ってキスをしてしまいます。その場面を初の親友である日向伊吹に見られたことで、一馬の学園生活は波乱の幕開けとなります。

舞台

物語の舞台となる山比古町は、岐阜県高山市一之宮町をモデルとしています。ただし、ゲーム版とアニメ版では駅のモデルが異なり、ゲーム版では御嵩駅、アニメ版では飛騨一ノ宮駅がそれぞれ使用されています。

登場人物

主人公

星野 一馬（ほしの かずま）
声：浅沼晋太郎（アニメ版）
弟思いの優しい少年。都会から山比古町へ引っ越してきた。当初は都会育ちと勘違いから誤解を受けますが、打ち解けていきます。

メインヒロイン

中津川 初（なかつがわ うい）
声：日々野蒔 / 中村繪里子
天真爛漫な性格で、一馬と出会う少女。大食い。
日向 伊吹（ひなた いぶき）
声：青葉りんご
初の親友で、弓道部の副部長。一馬のことを最初は敵視していましたが、徐々に打ち解けていきます。
藤堂 つむぎ（とうどう つむぎ）
声：鈴木らん / たかはし智秋
旅館「よろづよ」で仲居見習いをしているおっとりとした性格の持ち主。
藤堂 こより（とうどう こより）
声：桃井いちご / 大久保藍子
つむぎの妹で、正義感の強い少女。「ヤマビコレンジャー」のリーダー。
酒井 陽菜（さかい ひな）
声：森谷実園 / 吉田真弓
長身でクールな印象を与えるが、心優しい女性。酒屋の娘で、家業を手伝っています。
神本 円佳（こうもと まどか）
声：いすずあすか / 清水愛
神社の娘で、異性が苦手。蜂蜜が好物。

AA追加ヒロイン

七森 星羅（ななもり せいら）
声：遠野そよぎ
歩のクラスメイト。そっけない態度を取るが、天然で思い込みが強い一面も。
万 千歌（よろず せんか）
声：柚木かなめ / 河原木志穂
一馬たちが暮らす旅館「よろづよ」の女将。
藤堂 かさね（とうどう かさね）
声：杏子御津 / 門脇舞以
つむぎとこよりの妹。噂話好きで、小悪魔的な性格。

サブキャラクター

星野 歩（ほしの あゆむ）
声：卯衣 / 大橋歩夕
一馬の弟。病弱で大人しい性格。陽菜に気に入られている。
南国原 大吾（みなみこくばる だいご）
声：春野風 / 羽多野渉
一馬の友人。芸人気質で、エロいことに情熱を注いでいます。

用語

山比古町（やまびこちょう）
物語の舞台となる田舎町。
よろづよ
千歌が女将を務める旅館。
山比古南学園（やまびこみなみがくえん）
一馬たちが通う学園。

スタッフ

原作: feng
監督: 三原武憲（アニメ版）
シリーズ構成・脚本: 雑破業（アニメ版）
キャラクターデザイン: 大河原晴男（アニメ版）
アニメーション制作: 動画工房（アニメ版）

主題歌

オープニングテーマ: 「星空へ架かる橋」（歌：のみこ）
エンディングテーマ: 「広がる夜空の下で」（歌：青葉りんご）

関連作品

青空の見える丘
* あかね色に染まる坂

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