星空ワイド 今夜もシャララ

『星空ワイド 今夜もシャララ』の歴史とコンテンツ

『星空ワイド 今夜もシャララ』は、1977年4月4日から1982年10月1日までの約5年半にわたり、平日深夜に放送された中部日本放送（CBCラジオ）のラジオ番組です。通称「今シャラ」として広く親しまれ、特に若者の間で人気を博しました。この番組は、当時のCBCラジオによる若者向けコンテンツの一環として企画され、独特のスタイルで構成されています。

番組の背景

1970年代当時、CBCラジオは新たな若者向けのプログラムを模索していました。それまで放送されていた『ジョイジョイナイト』や『ジャストリクエスト』は短命で終わってしまっていたため、番組の内容やスタイルを大幅に見直す必要がありました。これに応じて、パーソナリティには、当時人気の地元タレントやアナウンサーが起用されました。

その中には、つボイノリオや水谷ミミ、伊藤秀志、CBCアナウンサーの多田成男と小堀勝啓などが含まれます。彼らはそれぞれの個性を生かし、リスナーとの対話を重視した形式で番組を進行しました。特に、パーソナリティのトーク力がこの番組の核となりました。

番組の形式とリスナーとの交流

初期は男女ペアのパーソナリティが進行していましたが、その後は週ごとに異なるパーソナリティが単独で担当するスタイルに変わりました。番組のリスナーは、送ったはがきが採用されると「読まれマーク」をもらい、これを集めることで特製の景品と交換できる仕組みがあり、リスナーとの距離が近いことも特長でした。

番組のコーナーと内容

「今シャラ」では多数のユニークなコーナーが展開され、リスナーからのメッセージや投稿を基にしたコンテンツが豊富でした。中でも「シャララ大学」や「大発見や～」といったコーナーは、リスナーにユーモアを提供し、時には感動を呼ぶ内容でした。特に、多田氏が担当した「大発見や～」では、リスナーの投稿された内容をただ紹介するのではなく、面白おかしく解説しリスナーを楽しませました。

他にも、「ロスト・ラブ」では恋愛にまつわる体験談が紹介され、様々な人生模様が描かれました。さらには、即興でリスナーが作った詩に曲をつけるコーナーや、リスナーの失敗談を集めた「恥のうわぬりコーナー」など、個性的なコーナーが多く、リスナーの参与を促していました。

番組の進化とその後

放送時間は、初めは23:30までの90分でしたが、1978年に23:30から24:30に短縮されました。このような調整を経て、番組は2013年に一夜限りの復活を遂げ、昔を懐かしむファンに向けた特別な放送が行われました。終焉後も、同じ時間帯には新番組がスタートし、『今夜もシャララ』の名は継承されていきました。

まとめ

『星空ワイド 今夜もシャララ』は、CBAラジオの歴史において特別な位置を占めており、その魅力は未だに多くのリスナーの心に残っています。多様性に富んだコーナーと、リスナーとのインタラクションを重視したスタイルは、リスナー参加型の深夜ラジオ番組の先駆けともいえる存在であり、今も語り継がれています。この番組の成功は、確かなパーソナリティの力に加えて、リスナーの応援と協力があったからこそともいえるでしょう。

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