星紀行 (薬師丸ひろ子のアルバム)

薬師丸ひろ子の4枚目のオリジナル・アルバム『星紀行』は、1987年7月6日に東芝EMIからリリースされました。このアルバムは、彼女の作品群の中でも特に、漢字3文字のタイトルを持つシリーズの一枚として位置づけられています。前作の『古今集』『夢十話』『花図鑑』に続く作品として、独特の世界観を表現しています。

『星紀行』の特徴として、作詞陣に注目が集まります。シンガーソングライターとして名高い中島みゆきと竹内まりやを除き、全ての楽曲の作詞を作家の伊集院静が手掛けています。伊集院静は、作詞家としてのペンネームである「伊達歩」を使用せず、本名名義で全ての歌詞を提供しました。これにより、彼の作家としての世界観がより色濃く反映された作品となっています。

作曲陣も豪華な顔ぶれが揃っています。中島みゆきと竹内まりやに加え、バンド・ピカソの辻畑鉄也、スターダストレビューの三谷泰弘と根本要が参加しています。様々な音楽性を持つアーティストたちが集結することで、『星紀行』は多様なサウンドスケープを持つアルバムとなりました。

オリコンチャートでは、LPチャートで8週にわたりランクインし、最高順位は週間3位を記録しました。LPの累計セールスは2.3万枚を記録しています。CT（カセットテープ）チャートでは9週ランクインし、週間8位が最高位、累計1.6万本を売り上げました。CDチャートでは11週にわたりチャートインし、週間3位を獲得、累計4.1万枚のセールスを記録しました。LP、CT、CDの合算では、累計8.1万枚のセールスを達成しています。

2014年2月5日には、ユニバーサルミュージック（USMジャパン）から高音質SHM-CDとして再発売されました。これにより、オリジナル版のリリースから時を経て、より高音質なサウンドで『星紀行』を楽しむことができるようになりました。規格品番はTYCN-80018です。

収録曲については、LPとCT、CDで一部異なっています。詳細な収録曲リストは、各種音楽配信サービスやCD販売サイトで確認できます。

『星紀行』は、薬師丸ひろ子の音楽キャリアの中でも重要な位置を占めるアルバムであり、伊集院静による詩的な歌詞と、豪華な作曲陣による多彩な音楽性が融合した作品として、多くのファンに愛され続けています。

UNIVERSAL MUSIC JAPAN
星紀行 - 薬師丸ひろ子

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