映像情報メディア学会

一般社団法人映像情報メディア学会（ITE）は、映像、情報メディア、放送技術、画像エレクトロニクス分野における研究と技術発展を推進する日本の学会です。前身はテレビジョン学会であり、その歴史は1933年にまで遡ります。

歴史

学会の起源は、1933年9月30日に設立された「日本テレビジョン学会」に始まります。初代会長には稲田三之助が就任しました。しかし、この学会は1937年に一度解散しました。その後、1946年11月22日、「テレビジョン同好会」として活動を再開し、委員長には高柳健次郎が就任しました。この同好会が発展し、1950年4月1日に「テレビジョン学会」に改称されました。

1955年6月1日には、学会は認可を受け「社団法人テレビジョン学会」として組織を改め、会長には丹羽保次郎が就任しました。その後、映像技術の発展と情報メディアの多様化に伴い、1996年12月17日に現在の「社団法人映像情報メディア学会」に名称を変更しました。

さらに、2012年4月3日には、一般社団法人制度への移行に伴い、「一般社団法人映像情報メディア学会」として新たなスタートを切りました。この名称変更は、学会が取り扱う分野がテレビジョン技術のみならず、より広い映像情報メディアへと拡大したことを示しています。

活動分野

映像情報メディア学会は、放送技術、メディア情報、画像エレクトロニクスといった広範な分野をカバーしており、これらの分野における技術開発や研究を促進しています。会員は、研究者、技術者、教育者など、様々な分野から集まっており、学術論文発表会、セミナー、ワークショップなどを通して、最新の研究成果や技術動向を共有しています。

電気系6学会との関係

映像情報メディア学会は、電気系6学会と呼ばれる、日本の主要な工学系学会の一つとして位置づけられています。他の5学会は、情報処理学会、電気学会、照明学会、応用物理学会、電子情報通信学会です。これらの学会は、互いに連携しながら、それぞれの専門分野における研究と技術開発を推進し、日本の科学技術の発展に貢献しています。

情報発信

学会は、公式サイトやSNSを通じて、最新の情報を積極的に発信しています。X（旧Twitter）では「@ite_or_jp」のアカウントで、Facebookでは「ITE.or.jp」のページで、最新情報やイベント情報を発信しています。これにより、会員だけでなく、一般の方々も学会の活動に触れることができます。

まとめ

映像情報メディア学会は、テレビジョン技術から始まり、映像情報メディア全般へとその活動範囲を広げてきた歴史ある学会です。学術研究、技術開発、人材育成を通して、映像情報メディア分野の発展に貢献しており、今後もその役割はますます重要になると考えられます。

もう一度検索