映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!

映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!

『映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』は、2012年10月27日に公開された劇場アニメ作品であり、プリキュアシリーズの第13弾にあたる単独作品です。この映画のキャッチコピーは「大好きな絵本の世界へ、レッツゴー!」や「みんなの笑顔で奇跡をおこせ!!」など、観客に夢と希望を与える内容となっています。

概要

本作は『スマイルプリキュア!』に基づいており、絵本の世界を舞台とした物語が進行します。主人公の星空みゆきたちは、少女ニコに導かれて絵本の世界へと足を踏み入れます。この絵本の住人のキャラクターたちと交流しながら、彼女たちの冒険が展開されます。さらに、今回はプリキュアたちが様々なお伽話に登場する衣装で登場する点も見どころとなっています。

ニコ役は声優の林原めぐみが担当し、シリーズ初登場のオリジナルキャラクターです。彼女のキャスティングについて、監督の黒田成美は強い信頼を寄せ、共にニコのキャラクターを練り上げていきました。また、魔王役にはてらそままさきが起用され、作品に緊張感をもたらしています。

観客参加型のシステムも継続されており、今回は「ミラクルつばさライト」が子供たちに配られます。初めての試みとして、プロローグではプリキュアが変身前にキャンディと一緒に「ミラクルライト」の使い方を説明する場面が描かれています。さらに、エンディングではCGによるダンスシーンが展開され、最後まで楽しませてくれる内容となっています。

興行成績

本作は全国172スクリーンで公開され、初日の2日間で17万3,283人を動員するという成功を収めました。興行収入は約1億9,279万円に達し、シリーズの興行成績ランキングでも初登場で1位を獲得しました。メインターゲットは3歳から10歳までの女児とその家族であり、以前のシリーズを観ていたファン層も多く劇場に足を運びました。

ストーリー

映画は、幼少期の星空みゆきが図書館で偶然手に入れた一冊の絵本から始まります。その絵本はページが破れており、みゆきは「いつか自分で続きを描く」と心に誓います。それから月日が流れ、彼女たちが「世界の絵本大博覧会」に参加した際に、不思議な少女ニコと出会います。ニコは絵本の世界からやってきたキャラクターで、みゆきたちに感謝の気持ちを伝え、絵本の中で主人公になる冒険を提案します。

しかし、絵本の世界では何かがうまくいっていません。異なる絵本のキャラクターたちが乱入し、ストーリーが混乱する中、みゆきたちは絵本のハッピーエンドを取り戻すための冒険に挑むことになります。実は、ニコはみゆきに絵本の続きを描いてもらうことを望んでいたのですが、彼女が約束を忘れたために恨みを抱くことになるのです。

冒険の中で、みゆきたちはニコに対する謝罪を通じて彼女の心を溶かしていきます。物語はクライマックスを迎え、ニコと居合わせた魔王との壮絶な戦いが繰り広げられます。この戦いで、プリキュアたちはニコの真の気持ちを確認し、彼女を救うと同時に、自分自身の成長を遂げます。最終的には全てのキャラクターが和解し、笑顔にあふれる絵本の世界が戻るという、感動的なエンディングを迎えます。

登場人物

プリキュアたち

• - 星空みゆき（キュアハッピー）: 幼少期にニコの絵本と出会い、彼女の笑顔を大切に思っている。
• - 日野あかね（キュアサニー）: 友情を通じてみゆきを励まし、困難に立ち向かう強い意志を示します。
• - 黄瀬やよい（キュアピース）: 孫悟空になり、仲間たちを見つけようとします。
• - 緑川なお（キュアマーチ）: いじめられていたカメを助ける一方、自分自身も成長していきます。
• - 青木れいか（キュアビューティ）: 正義感に満ち、桃太郎としての役割を果たします。

ニコ

ニコは絵本の世界に住む少女で、物語の主要なキャラクターです。彼女はみゆきとの約束を忘れられたことから、悲しみや恨みを抱えることになります。最終的には、みゆきたちと共に心を通わせ、笑顔の大切さを学んでいきます。

まとめ

『映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』は、友情、愛、成長といったテーマが詰まった感動的な作品です。プリキュアたちが絵本の世界で経験する冒険は、観客にとっても大切なメッセージを届けます。これらの素晴らしいキャラクターたちの物語を通じて、笑顔の力がいかに人の心を変え、つなげていくかを再確認できることでしょう。

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