映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!

『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』は、2007年に公開された『プリキュアシリーズ』の映画作品であり、興行収入は8億円を超えました。キャッチコピーには「プリキュアVSプリキュア!? ホンモノはどっち!?」「みんなの力で映画館が奇跡の光に包まれる!」が掲げられており、この映画は特に観客参加型の要素が強調されています。

この作品では、敵キャラクターとしてのプリキュアが初めて登場しました。また、スーパープリキュアも久しぶりに姿を見せ、前作『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』以来の登場です。ゲストキャラクターとしては、お笑いタレント「ザ・たっち」のたくやと、かずやが声を担当したミギリンとヒダリンがいます。

興行的にも成功を収めた本作は、前売り券の販売で前作に対して245.7%もの売上増を達成し、初日2日間の収益も前年に比べて312.3%の伸びを示しました。このように、観客の参加を促す試みが功を奏し、結果的に大きな興収を記録することとなったのです。

ストーリーは、西洋風テーマパーク『プリンセスランド』を舞台に展開します。主人公たちが楽しい時間を過ごしているとき、ココとナッツが鏡の国にさらわれてしまうという展開が待ち受けています。実は、ココとナッツは悪役シャドウに操られ、鏡の国の住人であるミギリンとヒダリンによって捕らえられていたのです。

この映画の特徴的な要素の一つは、観客が配布される「ミラクルライト」を使ってプリキュアに変身することです。この「ミラクルライト」は、観客がスクリーンに向かって光を照らすことでスーパープリキュアの力を呼び起こす仕組みになっており、映画全体が観客と作品とのインタラクションを促す一環として設計されています。

冒頭プロローグでは、ココ、ナッツ、ミルクが登場し、「ミラクルライト」の使用法を説明します。このプロローグでの解説は後のプリキュア映画にも継承され、人気の一因となりました。観客への呼びかけや警告も行われ、ライトを持たない子どもたちへの配慮もされています。

登場人物としては、夢原のぞみ（キュアドリーム）、夏木りん（キュアルージュ）、春日野うらら（キュアレモネード）、秋元こまち（キュアミント）、水無月かれん（キュアアクア）の5人のプリキュアが印象的で、仲間たちとの絆や信じ合う力がストーリーの重要なテーマとなっています。

敵キャラクターでは、シャドウが非常に強力で冷酷な存在として描かれており、彼女の計画に対抗するプリキュアたちとの戦いが繰り広げられます。彼女は、自らの意志で仲間を裏切るダークプリキュアを生み出し、それぞれのプリキュアのコピーとも言える存在たちが立ちはだかります。

このように『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』は、楽しいエンターテインメント要素、観客参加型の斬新な企画、そして友情や勇気の物語が融合した魅力的な作品として、今も多くのファンに支持されています。

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