春なのに (アルバム)

アルバム『春なのに』について

柏原芳恵の6枚目のオリジナルアルバム『春なのに』は、1983年2月10日にリリースされました。この作品は、シンガーソングライターの中島みゆきが作詞・作曲を手掛けた楽曲で構成されており、17歳という若さが持つ感性と彼女の豊かな音楽センスが見事に融合した魅力あふれるアルバムとなっています。

制作背景

全曲が中島みゆきによって提供された楽曲であり、彼女自身の音楽スタイルが強く反映されています。様々な編曲者が手掛け、曲ごとに異なる雰囲気を持ちながらも、全体として統一感があります。

チャート成績

『春なのに』は、オリコンチャートで最高4位を記録し、発売からの累計販売枚数は32万枚に達するなど、商業的にも成功を収めました。これは当時の音楽シーンにおいても、大きな意味を持つ快挙でした。

リリースの経緯

CD化は1994年5月25日に実施され、その後も作品は進化を続けます。2010年4月14日には配信限定でリリースされ、2018年8月29日にはボーナストラックを加えた『春なのに+3』としてSHM-CDも登場しました。これにより、さらに多くのファンにこの作品が届けられることになりました。

収録曲の紹介

アルバムには多くの魅力的な楽曲が収められています。以下に、収録曲の一部を紹介します。

SIDE A

• - ボギーボビーの赤いバラ

編曲：石川鷹彦
中島みゆきのアルバム『私の声が聞こえますか』に収録されている楽曲のカバー。

• - あした天気になれ

編曲：若草恵
原曲は、中島みゆきの『臨月』に収録されています。

• - わかれうた

編曲：石川鷹彦
中島みゆきの『愛していると云ってくれ』からのアレンジ。

• - 海よ

編曲：石川鷹彦
こちらも中島みゆきのアルバム『私の声が聞こえますか』からの楽曲。

• - ダイヤル117

編曲：羽田健太郎
出典は『親愛なる者へ』です。

SIDE B

• - バス通り

編曲：羽田健太郎
原曲は『臨月』に収録された曲。

• - 渚便り

編曲：服部克久・J.サレッス
先行シングル『春なのに』のB面曲のアルバム版。

• - 髪

編曲：石川鷹彦
元の楽曲は『おかえりなさい』に収録されています。

• - 春なのに

編曲：服部克久・J.サレッス
このアルバムのタイトル曲であり、先行シングルでもありました。

• - 夜曲

編曲：若草恵
原曲は『臨月』より。

ボーナストラック

SHM-CD版には、さらに3曲のボーナストラックが追加されています。これには「ちょっとなら媚薬」「Blue Honeymoon」「渚便り」が含まれ、特に「ちょっとなら媚薬」と「Blue Honeymoon」は共に中島みゆきの作品でもあります。

総評

『春なのに』は、柏原芳恵の成長と、中島みゆきの音楽的才能が見事に融合した一作であり、リリースから数十年たった今でも多くのファンに支持され続けています。このアルバムは、聴く人に春の瑞々しさと若さ、そして感受性豊かなメロディーを届けてくれることでしょう。

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