春日神社 (徳島市)

春日神社（かすがじんじゃ）

春日神社は、徳島県徳島市眉山町に位置する神社です。眉山の東麓、大滝山に鎮座しています。

祭神

主祭神は以下の4柱で、いずれも奈良県の春日大社と同じ神々です。

武甕槌命（たけみかづちのみこと）
斎主命（いわいぬしのみこと）
天児屋根命（あめのこやねのみこと）
比売神（ひめがみ）

歴史

春日神社の起源は、大和国春日社領であった富田庄（現在の徳島市入田町一帯）に勧請された春日祠であると伝えられています。蜂須賀家政の阿波入部の際、現在地である大滝山東麓に遷座されたとされています（文化12年（1815年）の『阿波志』）。

別の説によれば、天正14年（1586年）に家政が徳島城を築城した際、城下の鎮守として名東郡田宮村から迎えられ、同村から共に遷された勝福寺（通称春日寺）を別当寺とするようになったともいわれています（昭和48年（1973年）の『徳島市史』）。

慶長年間（16世紀末から17世紀初め）に蜂須賀氏が徳島藩主となってからは、「春日大明神」と称して歴代藩主から崇敬を受け、祭祀料として毎年供米10石が春日寺に寄進されました。

明治6年（1873年）に現在の社名に改められ、県社に列せられました。

境内には、眉山湧水群のひとつである春日水があります。神社の周辺には、三島神社や諏訪神社も鎮座しています。

境内社

春日神社には、以下の境内社があります。

豊玉比賣神社（とよたまひめじんじゃ）：祭神は天石門別豊玉比賣（トヨタマヒメ）。式内社です。元々は徳島城内にあった竜王神社が国瑞彦神社に合祀された後、さらに当神社に移され、合祀となりました。
若宮神社（わかみやじんじゃ）：祭神は天忍雲根命（あめのおしくもねのみこと）。
秋葉神社（あきばじんじゃ）：祭神は天照大御神（あまてらすおおみかみ）、大巳貴命（おおなむちのみこと）、埴安姫神（はにやすひめのかみ）、保食神（うけもちのかみ）、少彦名命（すくなひこなのみこと）。

交通

JR徳島駅から車で約5分。

関連項目

徳島市中五社
諏訪神社 - 徳島市南佐古三番町
四所神社 - 徳島市福島
八幡神社 - 徳島市伊賀町
* 金刀比羅神社 - 徳島市勢見町

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