春日部夢の森公園

春日部夢の森公園

春日部夢の森公園（かすかべゆめのもりこうえん）は、埼玉県春日部市下大増新田にある広大な都市公園で、春日部市域内では最大の公園となります。

概要

この公園は、かつての水田を活用して整備されたもので、所在地はさいたま市岩槻区に近いです。埼玉県営の公園として、16ヘクタールの面積が都市計画のもとで決定され、2010年に整備工事が始まりました。公園は道路を挟んで南北に分かれており、2021年10月1日に南側7.9ヘクタールが部分開園し、2023年3月31日には北側も開園し、全面オープンを迎えました。公園内には調整池（北池・南池）が設けられ、芝生広場や築山など多彩な施設が配置されています。管理棟は南側エリアに設けられ、地域の自然環境への配慮が伺えます。

この公園の整備理念は、「みどりの少ない都市部において『みどり再生のシンボル』となる新たな森を創出する」ことです。さらに、「ふれあいの森」というテーマのもと、人と自然、そして人と人のつながりを深めることを追求しています。地域住民が参加することを重視し、森づくりを通じて持続可能なライフスタイルと活気ある地域社会の構築を目指しています。また、公園名は「新たな森公園」として仮称されていましたが、名称は近隣の小学校4校と有識者による「新たな森づくり協議会」が提案した候補から選ばれました。

園内施設の詳細

北園

• - 駐車場：50台（うち障がい者用2台）
• - 休憩舎
• - 築山
• - 里山
• - 調整池
• - トイレ：2箇所

南園

• - 管理棟
• - 駐車場：南側45台、管理棟側35台（うち障がい者用2台）
• - 駐輪場
• - 森づくりエリア
• - 調整池
• - 芝生広場
• - 活動広場
• - 築山
• - トイレ：2箇所

管理棟（南園内）

管理棟には、受付、売店、ギャラリー、工作、実験コーナー、図書コーナー、レンタルサービス、自動販売機（飲料・アイス）、授乳室、シャワールームなどが整備されています。

フリースペース（南園内）

開放時間は10時から16時までで、訪れる人々はリラックスしたり休憩したりするために利用できます。

協働活動

春日部夢の森公園での特筆すべき点は、県民や企業、団体、学校などが協力して整備・管理を行っていることです。現在は森づくりに向けた苗木を育て、植樹する活動が主軸となっています。2016年からは小学生たちがドングリから苗木を育て、2年間かけて公園内に植樹しています。2022年には高校生や中学生116名が参加し、81本の樹木を植樹、さらには30本の木を移植しました。

アクセス

公園へのアクセスは、公共交通機関利用者には、東武野田線の豊春駅から約2.1キロ、また東武伊勢崎線の一ノ割駅から約3.3キロ、武里駅から約3.6キロとなります。また、春日部駅西口からは朝日バスを利用することでアクセス可能です。自家用車の場合は、岩槻インターチェンジから5.5キロの距離です。駐車場は130台分のスペースが完備されています。

周辺施設

公園の近隣には、さいたま市の岩槻川通公園野球場や春日部共栄中学校・高等学校などの施設も点在しています。

春日部夢の森公園は、人々の親しみやすい自然空間を提供し、地域社会との連携による持続可能な環境作りに貢献しています。

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