春音アリス*グラム

『春音アリスグラム』は、NanaWindが2017年にリリースした18禁美少女アドベンチャーゲームです。後にエンターグラムからPS4/PS Vita版『春音アリスグラム Snow Drop』が発売され、さらに萌えAPPを通じてAndroid/iOS版も配信されました。2020年には「春音アリスグラム Wパッケージ」が登場し、その人気を不動のものとしました。

ストーリーの概要

物語の舞台は、主人公・瀬真颯太朗が通う成稜学園。この学園には生徒会と新生会という二つの組織が存在し、主人公が所属する黄昏部は生徒会傘下のトラブルシューターとして活動しています。ある日、颯太朗は謎の人物から挑戦状を受け取り、物語は動き出します。恋愛要素に加え、謎解きやストーリー展開に重点を置いた作品となっています。

主な登場人物

瀬真 颯太朗（せま そうたろう）
本作の主人公。成稜学園の2年生で、黄昏部に所属。努力家で学業優秀。
白羽 優理（しらはね ゆうり）
声 - 遥そら
生徒会長であり、成績優秀な優等生。
久遠寺 一葉（くおんじ かずは）
声 - 波奈束風景
主人公の幼なじみで、生真面目な風紀委員長。
神咲 エリサ（かんざき エリサ）
声 - 奏雨
海外から留学してきたお姫様。
凜堂 耶々（りんどう やや）
声 - くすはらゆい
黄昏部の部長で、理事長の娘。小悪魔的な一面を持つ。
藤乃 雪（ふじの ゆき）
声 - 杏子御津
新生会の書記を務める1年生。
橘 朝陽（たちばな あさひ）
声 - 碧木梨
生徒会所属。PS4/PS Vita版ではメインヒロインに昇格。

開発の背景

前作『ALIA's CARNIVAL!』の成功を受け、続編やコンシューマー展開が検討される中で、新たな作品への挑戦が求められました。その結果、葉月サイ氏の企画が採用され、本作の開発がスタートしました。

タイトル決定には紆余曲折がありましたが、最終的に「春音アリスグラム」に決定。「春音」は、葉月サイ氏が好きな言葉「春の足音に耳を澄ませて」から、「アリスグラム」は劇中に登場する超常現象から名付けられました。また、タイトル候補には「ホワイトリグレット」や「スノウドロップ」なども挙がっていましたが、暗い印象を避けるため却下。ただし、「スノウドロップ」はコンシューマー版の副題として採用されました。

ストーリーと舞台設定

本作では、恋愛模様に加え、謎解きやストーリーの展開に重点が置かれています。本格的なミステリーではないものの、謎解きの要素はキャラクターや物語を盛り上げるための重要な役割を果たしています。主人公・颯太朗は、前作の主人公の設定を反省し、より柔軟なキャラクターとして設計されました。舞台となる臨海都市・湊十区は、お台場周辺をベースにしつつも、有明やみなとみらいなどの要素を取り入れ、過去作よりも近代的な街並みとして描かれています。

グラフィック

キャラクターデザインには、七尾奈留氏、Mitha氏、いずみ由羅氏に加え、新たに高苗京鈴氏が起用されました。特にヒロインたちのデザインでは、胸の大きさに重点が置かれ、複数の巨乳キャラクターが登場しています。高苗京鈴氏は、Mitha氏の紹介で本作に参加することになりました。

スタッフ

キャラクターデザイン・原画：七尾奈留、Mitha、高苗京鈴、いずみ由羅（SD）
シナリオ：葉月サイ、池田コント、森野ひと、栴修斗
主題歌：「春音＊ベール」
作詞：永原さくら / 作曲・編曲：小高光太郎、ラムシーニ / 歌：Ceui
エンディングテーマ：「ALICE GRADUATION」
作詞：永原さくら / 作曲・編曲：佐久間きらら / 歌：Ronica

インターネットラジオ

2016年から2017年にかけて、音泉にて「ナナウィンドPresents ラジオ・アリスグラムガーデン」が配信されました。パーソナリティは、くすはらゆい氏（凜堂耶々役）と杏子御津氏（藤乃雪役）が務めました。

関連作品

*白恋サクラグラム*：本作の続編

外部リンク

NanaWind公式サイト
ナナウィンドPresents　ラジオ・アリスグラムガーデン - ウェイバックマシン
春音アリス＊グラム Snow Drop PS4/PS Vita版公式サイト
萌えAPP 春音アリスグラム特設サイト

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