春風亭正朝

春風亭正朝について

春風亭正朝（しゅんぷうてい しょうちょう）は、1953年1月12日に山口県防府市で生まれた落語家であり、落語協会に所属しています。本名は藤原義和。正朝は、明治学院大学在学中の1972年に入学し、1975年に五代目春風亭柳朝に入門して「正朝」という名を名乗ることになりました。

経歴の概要

入門当初、先輩方に自己紹介をする中で、そのユニークな名前に驚かれることが多かったといいます。1980年2月には二ツ目に昇進し、さらに1985年9月に真打に昇格しました。このころには多くの落語家が名を連ねる状況の中で、特に特別な存在だった真打となりました。

ただし、正朝は2009年に東京都新宿区で発生した盗撮事件で現行犯逮捕されるという問題に直面します。この不祥事により落語協会から会員資格を1年間停止されましたが、2010年の年末には復帰を果たし、通常の活動を再開しています。

芸歴と受賞歴

春風亭正朝の芸歴は1975年から始まり、スムーズに昇進してきたことが伺えます。数々の賞にも輝いており、1983年には国立演芸場花形演芸会銀賞、1984年にはNHK新人落語コンクールで最優秀賞を受賞。さらに、1986年から1988年には若手演芸大賞の真打ちの部大賞を受賞し、その実力が証明されました。

サッカーと趣味

正朝は落語だけでなく、体育系の活動にも熱心です。落語協会のサッカー部「FCマンダラーズ」を主宰しており、他のサッカー経験者の芸人たちとのネットワークを構築しています。特に高校時代のサッカー時代を持つメンバーとの交流が活発で、彼らとのマッチやイベントを通じて、さらなるパフォーマンス向上を図っています。

出囃子と著作

正朝は1970年代からの方々に愛される出囃子「だんじり」や「長崎ぶらぶら節」を使っています。そして、著作も多岐にわたります。例えば、「落語家になりたい」や「落語に学ぶ話し方と名文句」など、自身の経験を基にした書籍を、教育的視点から執筆しています。

主な活動と弟子

独演会も積極的に行っており、深川江戸資料館小ホールやティアラこうとう住吉亭でのパフォーマンスが知られています。また、毎年12月29日には扇遊正朝二人会を開催しています。弟子として九代目春風亭柳枝を持ち、未来の落語家育成にも力を注いでいます。

結論

春風亭正朝は、その経歴や受賞歴、活動によって近代落語界の重要な存在として君臨しています。多面的な才能を持ち、落語界に留まらずサッカー部の運営なども行うことで、多くの人の注目を集め続けています。

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