昭和橋 (利根川)

昭和橋の概要

昭和橋（しょうわばし）は、群馬県邑楽郡明和町の川俣と埼玉県羽生市の上新郷を繋ぐ利根川に架けられた国道122号の橋です。この橋は2006年および2014年に新たに架け替えられた4代目であり、群馬県南東部と埼玉県東部を結ぶ重要な交通路として機能しています。

橋の構造

昭和橋は、左岸に群馬県邑楽郡明和町の川俣交差点（群馬県道368号上中森川俣停車場線）を、右岸に埼玉県羽生市の上新郷、昭和橋交差点（道の駅はにゅうの前及び埼玉県道7号佐野行田線）を有しています。橋は中央に向かって2.5%の勾配を持っており、特に交通の流れを考慮した設計となっています。

歴史

昭和橋は1929年12月28日に初めて開通しました。当初の橋は574.5メートルの木橋であり、幅は4.5メートルでした。その後、1945年には中央部が流失したため、4連のワーレントラス桁に架け替えられました。1962年には再度架け替えが行われ、橋長658.3メートル、幅員7メートルのランガー橋に改造されました。この際、アーチの数が7つであったことから、橋は虹色の7色に塗装されました。

さらに、2006年3月25日には4代目の橋が暫定的に開通し、旧橋は廃止されました。この新しい橋の長さは656メートルで、幅は11.0メートル（車道7.5メートル、歩道3.5メートル）です。2014年12月20日には、下り線の橋が開通し、長さ659メートルとなり、両岸の取り付け道路も整備されて4車線化が実現しました。

地域の交通への影響

昭和橋は、群馬と埼玉を結ぶ大動脈としての役割を果たしており、地域住民や通行車両にとって欠かせないインフラです。昭和橋の下流には約14キロメートルの区間で一般道の橋が存在しないため、地域の人々の移動や物流に大きな影響を与えています。これを受けて、新たな橋の架設が検討され、1998年には羽生市、館林市、栃木県佐野市、板倉町、明和町によって「渡良瀬川及び利根川架橋促進協議会」が設立されました。この協議会は、群馬、栃木、埼玉の各県に要望を行なっており、今後の発展が期待されています。

見学会や周辺情報

2014年11月28日には、建設中の橋を訪れる見学会が開催され、地域住民や関心を寄せる人々が集まりました。また、昭和橋の近くには利根川にかかる他の橋（刀水橋、武蔵大橋、利根川橋梁、利根川橋）も存在しており、地域の交通網を構成する重要な要素となっています。

参考文献

• - 日本橋梁建設協会のPV発行物や関連文献に基づく。

昭和橋はその歴史的な背景とともに、地域交通の中心としての役割を果たしており、今後も重要な位置を保持し続けることでしょう。

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