時はかげろう

「時はかげろう」は、日本のAORバンド、カルロス・トシキ&オメガトライブの6枚目のシングルとして1988年にリリースされました。1986オメガトライブから数えると通算11枚目のシングルにあたります。

このシングルは、アルバム『BEST REMIX』のリリース後、レコード会社をバップからワーナーパイオニア（現：ワーナーミュージック・ジャパン）へ移籍して初のシングルであり、バンドとしては最後に発売されたシングルとなりました。この移籍と同時に、バップから発売された「カルロス・トシキ&オメガトライブ」名義の全楽曲の原版権がワーナーパイオニアへ譲渡されました（1986時代の楽曲はバップに残されました）。

表題曲「時はかげろう」は、松任谷由実が作詞・作曲を手掛けた楽曲であり、松任谷本人も後に自身のアルバム『天国のドア』でセルフカバーしています。松任谷が楽曲提供した理由として、「オメガトライブの音楽には興味はないけれど、カルロス・トシキの声に興味があった」と語っています。

サビの部分に出てくる「ILUSÂO」「SOLIDÂO」はポルトガル語で、英語の「illusion（幻想）」「solitude（孤独）」を意味します。松任谷由実のセルフカバーバージョンは、英語で歌われています。

この曲のプロモーションビデオは、カルロス以外のメンバーも出演している唯一の映像作品であり、PVのみを収録したビデオも発売されました。

カップリング曲の「ツーアウト・フルベース」は、メンバーである高島信二が作詞・作曲を手掛けたオリジナル曲で、シングルには2度目の収録となりました。アルバムには未収録でしたが、後に発売されたボックスセット『1986 OMEGA TRIBE CARLOS TOSHIKI&OMEGA TRIBE COMPLETE BOX "Our Graduation"』に初めて収録されました。

収録曲

全編曲: 新川博

1. 時はかげろう
作詞・作曲: 松任谷由実
2. ツーアウト・フルベース
作詞: 小西康陽、作曲: 高島信二

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