時空警察ヴェッカーχ ノエルサンドレ

『時空警察ヴェッカーχ ノエルサンドレ』は、2011年に初演された舞台作品で、時間と歴史を守る未来の刑事たちの活躍を描く「時空警察ヴェッカーシリーズ」の一つです。2014年には『時空警察ヴェッカー改ノエルサンドレ』として再演されました。この作品は、シリーズ10周年を記念して制作され、今後の10年に向けた意欲作と位置づけられています。

初演

2011年11月1日から6日まで、荻窪かいホールで上演されました。前作『時空警察ヴェッカーサイト』とは異なり、女性中心のキャスト構成で、主演には当時SUPER☆GiRLSに所属していた宮崎理奈と八坂沙織が起用され、舞台初挑戦としても話題になりました。また、『時空警察ヴェッカーシグナ』で夏沢るり香を演じた彩月貴央が同じ役で出演しています。初演の直接的な続編として、2012年には『時空警察ヴェッカーχ 彷徨のエトランゼ』が上演されました。さらに2022年には、本作を脚色した『時空警察SIG-RAIDER シグレイダー〜刻醒（エヴェイユ）〜』が上演されています。

再演

2014年 4月23日から27日まで、小劇場B1にて『時空警察ヴェッカー改ノエルサンドレ』として再演されました。ストーリーや登場人物の設定が一部変更され、より分かりやすくなっています。キャストは初演から一新され、夏沢るり香の代わりに『彷徨のエトランゼ』に登場する時空刑事レピスが登場しました。人気シリーズということもあり、ゲネプロ時点でチケットが完売するほどの盛況ぶりでした。公演の模様は、アメーバスタジオで配信され、DVDも発売されています。

あらすじ

物語は、未来から来た新人時空刑事のリンとアリサが、2011年のクリスマス間近の聖サンジェルマン女学院高等部を訪れるところから始まります。彼女たちの使命は、時空犯罪者による歴史改変を阻止することです。しかし、2人には、大切な人を死の運命から救うことが、時空犯罪にあたるという葛藤も抱えていました。

登場人物

時空刑事リン / 明日香輪（あすかりん）：新人時空刑事。未熟ながら高い戦闘能力を持ち、明るく優しい性格。
時空刑事アリサ / 麻宮亜里沙（あさみやありさ）：リンと同期の新人時空刑事。お嬢様育ちで、エリートコースを歩んでいる。
サポートドロイド・アル：リンとアリサをサポートするアンドロイド。感情はないが、人間に近い個性を持つ。
山根亜美（やまねあみ）：聖サンジェルマン女学院高等部3年生で、科学部の部長。引っ込み思案で、副部長の方が部長にふさわしいと思っている。
夏沢るり香（なつざわるりか）：初演のみ登場。聖サンジェルマン女学院高等部3年生で科学部の副部長。元時空刑事研修生で、記憶を消去された一般人。
宇佐木ミコト（うさぎミコト）：再演のみ登場。聖サンジェルマン女学院高等部3年生で科学部の副部長。正体は『彷徨のエトランゼ』の時空刑事レピスだが、記憶を失っている。
時空特捜トレミー / 十川レミ（とがわレミ）：リンとアリサを監視する謎の時空捜査官。
時空刑事リタ / 神凪リタ（かみなぎリタ）：再演のみ登場。『彷徨のエトランゼ』の時空刑事で、アリサたちの憧れの監理官。
波佐間美咲（はざまみさき）、黒田澄穂（くろだすみほ）：警視庁知能犯捜査課の刑事。学園で起きた事件を捜査する。
オラクル・メリー、オラクル・クリス、オラクル・マス：美術品を盗み出す未来の犯罪者「時空怪盗オラクル」の3人組。
芹川葵（せりかわあおい）、田添砂姫（たぞえさき）、紫堂涼子（しどうりょうこ）、古川八重（ふるかわやえ）、平野広海（ひろのひろみ）：聖サンジェルマン女学院の科学部部員たち。
沢渡真琴（さわたりまこと）、日比野ゆかり（ひびのゆかり）：聖サンジェルマン女学院のクリスマス会実行委員たち。
野分美幸（のわけみゆき）：聖サンジェルマン女学院の美術教師。
シャイロック：契約者の命令で動く女性型戦闘アンドロイド。

キャスト

主要キャスト以外は、昼の部出演の「時組」と夜の部出演の「空組」によるダブルキャスト制でした。再演では、時空刑事アリサ役が時空刑事リン役に変更されています。

スタッフ

（詳細なスタッフリストは割愛します）

脚注

（脚注は割愛します）

外部リンク

公式ウェブサイト - 初演時
公式ウェブサイト - 再演時

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