時空警察ヴェッカー1983

舞台『時空警察ヴェッカー1983』

概要

舞台『時空警察ヴェッカー1983』は、日本のSF舞台作品で、2013年8月の14日から18日にかけて東京都渋谷区の笹塚ファクトリーで上演されました。これは、未来の刑事たちが歴史を守る姿を描く「時空警察ヴェッカーシリーズ」の一環です。本作品は、アリスインプロジェクトとカプセル兵団の共同制作によって生み出されたものです。

この作品では、異なる未来からやってきた三組の時空刑事（通称ヴェッカー）が、現代で繰り広げる壮大な対立が魅力。観客を楽しませる側面として、彼らの戦いはまるでオールスター戦やヒーロー大戦を思わせる盛り上がりを見せます。

演出はカプセル兵団主宰の吉久直志が担い、彼の独自のスタイルである「飛び出す演劇」が取り入れられています。この演出により、オリジナルのサウンドやビジュアルが駆使され、従来とは異なる新鮮な舞台体験が提供されます。また、舞台自体の設計も工夫されており、270度の視角から観劇できるようになっているため、観客はより近い距離で物語を体感できます。

さらに、キャストによる迫力のパフォーマンスが特徴で、アイドルたちの情感豊かな演技や、感動を呼ぶシーンも盛り込まれています。原作者畑澤和也の希望により、1983年を背景にしたノスタルジックな雰囲気も作品に色を添えています。

あらすじ

物語は1983年、平凡な高校生・工藤かをるが親友の田中純子らと共に学園祭に向けた準備をしている最中、タイムカプセルに入れる物を探していたときに、1枚のレコードを発見するところから始まります。このレコードを狙う時空刑事たちが、23世紀の時空刑事サナ、そしてその百年後のヴェッカーリリーズ、さらにそのまた百年後のヴェッカーFDLが現代に次々と現れます。彼らは各々異なる目的のために現れ、レコードやかをるが持つ得体の知れない秘密をめぐって三つ巴の戦いを繰り広げていきます。

キャスト

本作品は、主要キャストに加え、昼と夜で異なるキャストを配置したダブルキャスト制を採用しています。主演は若手アイドルの加藤里保菜と玉川来夢の二人が務め、そのほかにもGEMの金澤有希ら多くの若手女優が登場します。特別出演として長沢美樹も参加し、小気味いいキャラクターたちが観客を惹きつけます。

制作スタッフ

本作の原作・脚本は畑澤和也が担当し、演出は吉久直志といった豪華な顔ぶれが揃っています。舞台監督、美術、照明、音響、振付、など多岐にわたるスタッフが情熱を持って制作に携わり、観る者を魅了する演出を実現しました。

音楽

舞台の主題歌「ブラインドウオッチ・メイカー」は神津裕之による作曲で、舞台全体に彩りを与えています。

このように、『時空警察ヴェッカー1983』は多彩なキャストと豪華な制作陣による、圧巻のSF舞台として観客に新たな体験を提供する作品となっています。

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