晩聲社

晩聲社は、1976年に和多田進によって設立された出版社です。本社は東京都千代田区に所在しています。

出版内容の特徴

晩聲社は、社会問題に関するルポルタージュやジャーナリズムの問題、日本の近代史に関する書籍を数多く出版しています。特に、三光作戦、731部隊、沖縄戦などの歴史的出来事に関する書籍に力を入れています。また、朝鮮半島関連の書籍も得意としており、韓国の民主化運動や日韓関係に関する書籍も多く出版しています。

近年では、韓国ドラマや朝鮮料理に関連する書籍も数多く手掛けています。また、劇作家の平田オリザのデビュー作を出版した縁から、彼の著作も継続的に出版しています。

経営体制の変遷

1999年に、創業者である和多田進が社を譲渡しました。その後、大島渚監督の映画『絞死刑』に出演した尹隆道が経営者となりましたが、2017年12月に逝去。現在は、尹隆道の息子である尹未道（ユン ミド）が経営を引き継いでいます。

特徴的な奥付

晩聲社は、かつて社会に対する批評的な姿勢を示す奥付を用いていたことが特徴的です。年号表記においては、1945年を0年とする独自の私年号「核時代」と西暦を併用していました。また、消費税を「悪税」と表記するなど、独自の視点を持っていました。

晩聲社出身の人物

晩聲社出身の人物としては、札幌市で出版社「寿郎社」を経営する土肥寿郎がいます。

晩聲社は、社会に対する問題意識を持ち続け、独自の視点から書籍を出版している出版社として知られています。

外部リンク

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