晴々

コブクロの6作目の配信限定シングル『晴々』は、2018年9月17日、ワーナーミュージック・ジャパンより配信が開始されました。

この楽曲は、2018年に迎えたコブクロ結成20周年という節目を記念して制作されたものであり、グループにとって非常に重要な意味を持つ作品と言えるでしょう。その特別な想いは、楽曲の随所に織り込まれています。

『晴々』は、2018年9月16日に宮崎で開催されたアニバーサリーライブ『KOBUKURO 20TH ANNIVERSARY LIVE IN MIYAZAKI』で、アンコールの際に初披露されました。会場に詰めかけた多くのファンにとって、このサプライズは忘れられない感動的な瞬間となったことでしょう。

楽曲の大きな特徴の一つとして、コブクロがこれまで発表してきた楽曲名や歌詞の一部が、巧みに『晴々』の中に散りばめられている点が挙げられます。これは、これまでの活動の歴史を振り返り、そして未来への希望を繋ぐ、というメッセージが込められていると解釈できます。長年のファンであれば、これらの引用を見つける楽しみも味わえるでしょう。まるでパズルを解くように、彼らの過去の楽曲を思い起こしながら聴くことができる、聴き応えのある作品です。

作詞・作曲は小渕健太郎氏、編曲はコブクロ自身の手によって行われました。小渕氏の繊細なメロディーと、二人の息の合ったハーモニーが、聴く者の心を深く揺さぶる、感動的なバラードに仕上がっています。

また、『晴々』は、ディップ株式会社が運営するアルバイト情報サイト『バイトル』のCMソングとして起用された他、H.I.SのCMソング（2019年）にも採用されるなど、幅広い層に支持される楽曲となりました。このことは、楽曲の持つ普遍的な魅力と、コブクロというアーティストの知名度と人気を改めて証明すると言えるでしょう。

『晴々』は、アルバム『ALL TIME BEST 1998-2018』、『Star Made』、『ALL SEASONS BEST』にも収録されています。これらのアルバムを通して、改めてこの楽曲の価値を再確認し、コブクロの音楽史における位置付けを理解することができるでしょう。

『晴々』は、単なる楽曲ではなく、コブクロの20年の歴史と、未来への展望を凝縮した、まさに集大成とも言える作品です。彼らの歩みを知っているファンにとっても、初めて聴くリスナーにとっても、深く心に響く、忘れられない一曲となるでしょう。楽曲に込められたメッセージ、そして音の繊細さ、ハーモニーの美しさ、全てが一体となって、聴く者に感動と希望を与えてくれます。

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