「晴れたらイイねッ!Let'sコミミ隊」:13年間の旅の軌跡
「晴れたらイイねッ!Let'sコミミ隊」は、フジテレビ系列で長年放送された人気旅番組です。
1994年10月より『晴れたらイイねッ!』としてスタートし、
2003年10月のリニューアルを機に現在のタイトルに変更されました。
2007年3月まで13年間にわたって放送され、
その後も2012年と2014年に復活特番が放送されるなど、視聴者から長く愛された番組でした。
番組の大きな特徴は、出演者たちが視聴者から寄せられた「コミミ情報」を頼りに旅をするという点です。主にフジテレビのアナウンサーが中心となり、毎回2~3人が週替わりで出演。
益田由美プロデューサーを始め、多くのアナウンサーが番組を盛り上げました。さらに、
Take2、中村豪、
岡田圭右らの人気
タレントも準レギュラーとして出演し、番組に華を添えました。
初期には、アナウンサーの水着姿や入浴シーンなども放送されていましたが、番組後期には
タレントがそのようなシーンを担当するようになっていました。放送開始当初はローカルスポンサーによる放送で、全国ネットではありませんでしたが、『キンカン民謡ふるさとめぐり』からの時間枠変更を機に、キンカンの
一社提供番組として全国ネットへと昇格しました。2006年9月まではキンカンがスポンサーでしたが、10月からはMITSUBISHI MOTORSを筆頭とする複数社提供となり、キンカンはスポンサーから撤退しました。
1998年4月から1999年9月までは、『
土曜一番!花やしき』に内包される形で放送されました。この期間は、『花やしき』のスタジオでメイン司会者とロケリポーターによるトークコーナーが設けられ、番組構成に変化が見られました。1999年10月からは再び単独番組として放送されました。
2003年10月、土曜朝の放送枠が『
めざましどようび』に変わることから、日曜朝の7時枠へ移動、同時に『Let'sコミミ隊』とタイトルを変更してリニューアルされました。リニューアル後は、
Mr.Childrenの楽曲が番組テーマ曲として使用されました。また、番組後期には、オープニングテーマに
奥田民生の「
イージュー★ライダー」、エンディングテーマに
PUFFYの「チェリー」が使用されるなど、音楽面でも番組を彩りました。
2004年8月には放送500回を達成(欠番分を含めると501回)。長きにわたる放送は、多くの視聴者に支持され、番組には多くの定番コーナーがありました。「1泊2日どっぷり田舎暮らし」「俺たちの湯けむり旅」「地元タクシーで行く!」など、旅番組ならではの企画が人気を博しました。また、「晴れたら通信」「堺の車窓から」「彩ゴハン」など、出演者が旅の模様を振り返ったり、個々の個性あふれるコーナーも視聴者の注目を集めました。
番組は、
2007年3月25日放送分をもって13年間の歴史に幕を閉じました。しかし、その人気は衰えず、2012年と2014年には大みそかに復活特番が放送されました。これら特番でも、視聴者から寄せられた「コミミ情報」を手がかりに旅をするという番組の基本スタイルは踏襲されており、番組への変わらぬ人気がうかがえます。
「晴れたらイイねッ!Let'sコミミ隊」は、視聴者参加型の旅番組として、長きに渡り愛された番組でした。アナウンサーや
タレントの個性豊かな出演陣、視聴者からの情報提供、そして魅力的な旅先などが相まって、多くの人々の記憶に残る番組となりました。