土曜一番!花やしき

フジテレビ系朝の情報番組『土曜一番!花やしき』：詳細解説

1998年4月4日から2000年3月25日まで、フジテレビ系列で放送された朝の情報番組『土曜一番!花やしき』。毎週土曜5時25分から11時25分という、当時としては最長の放送時間を誇っていました。番組名は浅草花やしきと無関係で、スポンサーにもなっていません。

番組の構成と特徴

『土曜一番!花やしき』は、『めざましテレビ週末号』『晴れたらイイねッ!』『THE WEEK』という3つの既存番組を統合してスタートしました。しかし、実際は『いつでも笑みを!』（関西テレビ制作）を挟んだ2部構成で、視聴者参加型の企画も盛り込まれていました。

前半は『めざましテレビ週末号』の流れを汲み、ニュース、スポーツ、天気予報、週末情報などを中心に構成。後半は『THE WEEK』を踏襲し、1週間のニュースを振り返り、議論する内容でした。

さらに、6時40分頃には『FNNニュース・土曜朝一番!』として、フジテレビ本社報道センターから全国ニュースを放送。5時30分頃には、その日のニュースを牧原アナウンサーが生中継でいち早く伝えていました。

番組の特色として、漫画家のやくみつる氏による出演者や著名人の似顔絵が挙げられます。これらの似顔絵は紹介テロップやアニメーションタイトルに使われ、生放送パートには福井アナと木佐アナの似顔絵アニメーションも随時挿入されていました。

『晴れたらイイねッ!』はコーナーとして内包され、VTRとスタジオトークを組み合わせた構成でした。スポンサー読みは武田アナと福井アナが担当していましたが、末期には『晴れたらイイねッ!』は独立番組に戻っています。

キャスト

番組の顔となったメインキャスターは福井謙二アナと木佐彩子アナ（当時、フジテレビアナウンサー）。木佐アナは最終回で、石井一久氏との結婚を発表しました。

コメンテーターには、二谷英明氏、やくみつる氏、テリー伊藤氏、猪瀬直樹氏らが参加。キャスター・リポーターには、大林典子アナ、境鶴丸アナ、武田祐子アナ、牧原俊幸アナ、深澤里奈アナ、奥寺健アナらが名を連ね、気象予報士として三井良浩氏が出演。さらに、佐藤充宏氏は特集プレゼンターを務めていました。

オープニングでは「みんみんガールズ」がダンスを披露しており、メンバーには釈由美子も含まれていました。

放送時間とネット局

全国ネットの時間帯は前半の6時30分から8時30分（末期は7時45分まで）で、それ以外はローカル放送でした。そのため、系列局によって放送内容が異なっていました。特に、後半枠は多くの局で非ネットでした。

番組は『Super Kids Zone ポンキッキーズ』の土曜朝への枠移動に伴い、2年で終了。ニュース枠は『FNNニュース』として継続されましたが、早朝情報番組枠は3年後、『めざましどようび』開始まで途絶えることになります。一方、後半枠は『ウォッ!チャ』に引き継がれました。

まとめ

『土曜一番!花やしき』は、複数の番組を統合した長寿朝の情報番組でした。独自の構成や個性豊かな出演者、視聴者参加型企画など、多くの魅力がありましたが、『ポンキッキーズ』の枠移動という事情により、2年で幕を閉じました。しかし、番組で培われたものは、後の番組に受け継がれていきました。番組終了から時が経ち、その存在は時代を彩った朝の記憶として、視聴者の心の中に生き続けています。

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